見出し画像

金投資のことがサッパリわからなかったので調べてみた

金の価格が何で決まるのかわからない

金は昔から投資の対象とされていて、過去に遡れば数十年前までは金本位制の下で、通貨の価値を保証するためにも使われていた。金の価格が上がっているという話題も時々耳にする。

金価格の推移は下記リンクを参照。

しかし、そもそも金が投資に値する価値があるのかが私にはわからない。
株式・債券・不動産などの様にキャッシュを生み出す資産であれば、未来のキャッシュを根拠に価格を求めることができる。
しかし、金はキャッシュを生み出さないので、この方法では適正な価格を見極めることができない。
ならば、どうやって価格は決まっているんだろうか?

調査前の私の立ち位置

金投資で儲けようとは思っていない。
メインの投資先は国内外の株式で、現金の比率もかなり高い。
株式市場がとても好調なので、一部を現金に戻しても良いかなと考えており、安全性が高くインフレ分ぐらいをカバーできるなら金も検討の余地があるかなという程度の関心。
現実問題として、金にまで手を出すほどの資産家でもないので、株価変動リスクを許容するか現金で持つかどちらかの選択肢で十分だと思っている。
従って、積極的に投資対象として検討しているというよりは、純粋に好奇心で調べている。

動画を調査

まず手始めに気軽にyoutubeで調べてみた。
結局のところどうやって価格が決まるのか根本的な疑問に答えるものはなかった。

ただし、金投資の目的と投資対象は理解できたし、価格推移をもとに過去の実績を見返すと長期投資をする前提でポートフォリオの一部に組み込むことは一定の合理性がありそうではある。

この時点で、私の知りたい金の価格は現物・投資信託・ETFの価格のみに絞れた。

ただし、社会情勢が不安定になった場合や株価と逆の動きをしやすいというだけでは非常に感覚的でなぜ、いくらの価値があるのかを直接説明するものではなかった。

動画で得られた知識は下記の通り。

金投資の目的と対象

  • 短期投資:値動きに注目し金投資単体でリターンを狙う。

  • 長期投資:ポートフォリオ全体でリスク分散効果を求める。

  • 保険目的の投資:国家単位のクライシスに備える。

  • 金投資には現物・積立・先物・投資信託・ETF・金鉱株など複数の方法がある。

価格に関して

  • 社会不安が広がった際に避難先として金が選ばれることが多い。

  • 株価と負の相関を示すことが多い。

  • 価格変動は大きい。

  • 金利と負の相関がある。

  • 現物資産のためインフレに強い。

  • 金の生産コストは今後上昇(海底から回収する必要がある為)

  • 現在までの生産量は19万t(競泳用プール4杯分)

  • 埋蔵量は5万t(競泳用プール1杯分)

  • インド・中国・中近東で投資対象として人気が高い。

参考にしたyoutube動画


ネット記事を調査

引き続き、ネット記事を調査した。
やっと理論値というものは出てきたが、私の求めている理論値とは違うものだった。相対的に高いか安いかを求めたり、トレンドを予想するものではなくて、そもそもどれだけの価値があるのかを知りたい。
コモディティ投資では根本的にこういう考え方をしないものなんだろうか?
ネット記事出られた追加知識は下記の通り、

価格に関して

  • 半分程度が宝飾品需要

  • 新興国の外貨準備需要の影響も大きい

  • 金利と株価変動から短期の理論値を導くことが可能

参考にしたネット記事

リファスタ 金の将来価格を予想する方法 -まとめ版-
https://kinkaimasu.jp/gold/column/how_to_predict_the_future_price_of_gold/

経済産業省_資源エネルギー庁_貴金属流通統計調査https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/coal_and_minerals/cm005/results.html

その他の調査

書籍の調査は今回は見送った。理由は次の通り。

  • 動画・ネット記事の調査により、私にとって金が優先度の高い投資対象ではないと判断したこと。

  • めぼしい書籍が見当たらず、興味の深さと対比してコストパフォーマンスが見合わないと判断したこと。

私よりも金投資に関心がある方には下記の2冊は読んでみる価値のありそうなものだったので参考にあげておく。

その他参考資料

三菱UFJ 純金ファンド_①目論見書②運用報告書③運用レポート
証券コード:1328 NEXT FUNDS 金価格連動型上場投信_①目論見書

調査結果まとめ

最終判断として、金への投資をポートフォリオの一部に組み込むことは合理的だが、金そのものの本源的価値が私には理解できなかった。
理解できていないものに投資はしないという方針なので、今のところ金への投資は行わないが、そもそも金はそういうものということが飲み込めれば方針を変えることもあると思う。

金投資がポートフォリオに与える影響

株式の価格との相関が小さいため、長期分散投資の中でポートフォリオの一部に組み込むことで、リスク低減の効果が得られる。リスク低減を目的にするならば金をポートフォリオに組み入れることは合理的な選択と言えそう。
半面、国単位でのクライシスに備えるという考えでの金を現物で保有するのは過剰だと思う。

金の本源的価値の測定

本源的な価値がいくらなのか?という当初の問いについては解決しなかった。
社会情勢などの影響を受けて価格変動する側面が大きいため、安定した寛容の中で短期的に金利・為替影響を見て割高・割安ということは評価可能かもしれないが、本源的な価値を論ずるのはそもそも難しい対象なのかもしれない。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?