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オールドレンズ練習中(呉で散歩)

 今日は、ミラーレスカメラのNikon Z5 にオールドレンズのSuper-Takumar 55mm F1.8を付け、広島市街地でスナップを練習しようと思って出かけました。
 しかし、電車の中で寝てしまい、なんと終点のまで行ってしまいました。
 呉で目覚めたのは13時半!酷暑真っ盛りという時間帯ですが、せっかくですので、呉を散歩しました。
 風が吹いていて、思ったよりも暑さはこたえませんでした。
 ただ、トレッキングのときも思うのですが、広島県から瀬戸内を撮ろうとすると海は南側ですので、真昼前後は逆光になりやすく、私の腕だと逆光の景色をうまく撮るのは難しいのが悩みどころです。
 けれども、今回は逆光で虹色フレアが出るオールドレンズを持っています。これはチャンスだと思いました。
 しかし直ぐに気づきました。夏の日中は太陽の位置が高いので、被写体を狙っても、なかなか虹色フレアが出るような角度で光がレンズに当たりません
 今回は、少し呉の景色を紹介しつつ、このような夏にオールドレンズを使用した気づきと反省をメモするための記事です。

NDフィルターは必要か?


 オールドレンズの個性を引き出すには絞りを開放で撮るのが良いと学んだばかりですので、練習中の今は絞り開放で撮っています。
 今日の天気は広島も呉も快晴でした。
 夏の日差しは強いので、絞りを開放で撮ると、シャッタースピードをいくら速くしても露出オーバーになってしまうという可能性を考えて、最初はNDフィルター(DHG ND32)をレンズに付けていました
 実際は、32と減光量が大きい(1/32)せいもありましたが、屋外で撮った最初の写真は1/30秒でした。

海沿いにある大和ミュージアム。暑さのせいか、広場に人はあまりいませんでした。


 ND32はシャッタースピード5段分遅くするので、使わなかったとしてもカメラのシャッタースピードの限界である1/4000秒や1/8000秒にはなりません。フィルターを使わなくても、露出オーバーでシャッターが切れないという事態にはなりません。
 結論として、NDフィルターは不要でした。
 なお、NDフィルターについては、下のサイトを参考にしました。 

 今日は、むしろNDフィルターを使うデメリットが出ました。
 オールドレンズをマウントアダプターで使っているとき、Nikon Z5のカメラのボディ内手振れ補正は利いていない(はず)ですので、シャッタースピードを遅くすると手振れのリスクが高まります。
 よって、NDフィルターを使って、シャッタースピードを遅くすると、手振れ写真を増やす危険が出ます。
 レンズの焦点距離が手振れを起こさないシャッタースピードの目安ですので、今日のSuper-Takumarの場合は焦点距離が55mmですので、シャッタースピードを1/60秒より遅くすると手振れの危険が出ます。
 私はカメラの構え方が下手で手振れはよく起こします。ですので、NDフィルターを使っていた時、手振れ写真をそこそこ出していました。

歴史の見える丘へ

 今回の目的地は、歴史の見える丘です。
 呉には以前に来たことがあるのですが、歴史の見える丘へは少し歩く必要があり、駐車場も無さそうなので、なかなか行けませんでした。
 呉で造られた戦艦「大和」を建造したドックを眺めたりすることで、呉の歴史が一望できる場所というのがこの場所の名前の由来だそうです。

歴史の見える丘の下を通る道路にかかっている歩道橋から。
呉港には定期船が頻繁に出入りしていました。今回は電車で往復でしたが、どちらかは船というのも面白いかもしれません。

 この場所について、詳しくは、下のウェブサイトをご覧ください。

 歴史の見える丘を降りて、駅周辺に歩いて戻ることにしました。
 しかし、やはり暑い。
 途中の入船山公園で休憩するのがとても魅力的に感じました。

入船山公園

 入船山公園には、入船山記念館(旧呉鎮守府司令長官官舎)、呉市立美術館などがあります。
呉市立美術館では、「『夕凪の街 桜の国』誕生20周年記念 こうの史代 漫画原画展」が行われていました。
 映画『この世界の片隅に』の原作者さんという程度の知識しか無かったのですが、原画は緻密ですし、原爆に関する平和教育の資料なども関連して展示されていて、とても見ごたえがありました。
 コンパクトな展示なのも、子供が疲れたり飽きたりせずに見られて良いと思います。
 8月21日は開館記念日で入館料無料らしいので、お近くに行かれる方にはお勧めです。
 美術館を出て、入船山記念館(旧呉鎮守府司令長官官舎)の方へ向かいます。
 上の写真の「旧呉海軍工廠(こうしょう)塔時計」など、ここにはあちこちに旧海軍の施設が随所に置かれていて、歴史が好きな人にはたまらない場所だと思います。

メインの旧呉鎮守府(ちんじゅふ)司令長官官舎
建物の中も巡れます
和洋が美しく組み合わされています
軒下にはいくつもの綺麗な風鈴。最後にようやくオールドレンズっぽい写真が撮れました

 歴史民俗資料館なども一通り巡りましたが、17時の閉館が迫っていたので、ゆっくり見たり写真を撮ったりできなかったのが残念。また来たいです。
 日も傾いてきて、頑張れば虹色フレアの出る写真が撮れたかもしれませんが、充実した展示や施設を見てお腹いっぱいでしたので、帰ることにしました。

 約4時間半の滞在で、オールドレンズの使い方には反省が多かったですが、充実した小旅行になりました。
 ただ、虹色フレアを出すには、太陽が低い所を通る季節に、しかも朝や夕方に練習した方が良さそうです。

 今回もお読み下さり、ありがとうございました。

※今回の写真は、すべてJPEG撮って出しです。

頂きましたサポートは、佐伯区・安佐南区で野鳥撮影前にたまに行っているゴミ拾いの際のゴミ袋や手袋代・長靴代に充当させて頂きます(結果は「つぶやき」でご報告します)。それなりの金額に達しましたら、大型のゴミ(自転車、冷蔵庫など)の処理も検討し、その一部にさせて頂くかもしれません。