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マンションで騒音トラブルが起きたら 読むべき本

私の住んでいるマンションの3階の居住者の方から、1階の居住者のたてる 音がうるさいと管理組合にクレームがありました。

こういった騒音問題については、管理組合側も全く経験がなく、そもそもなぜ1階の音が、2階で問題になっていないのに、3階で問題になるのかも、 全く理解できませんでした。どうして良いかわからずお手上げ状態になりました。

そうこうしているうちに、偶然その1階の方が引っ越すことになり、その部屋が空室になると、「騒音が全くなくなった」と3階の方から言われたのです。そんなことがあるんだと、その時初めてマンションでの騒音の難しさを認識しました。

これは少し勉強しなくてはと思い、マンションの騒音問題の基本を学習するため、今回の書籍を読むことにしました。

読んでまず理解したのは、騒音には2つのタイプがあると言うこと。1つは空気を伝わってくる「空気音 (空気伝搬音)」。この音はテレビの音が大きいとか、会話の声が大きいとか言う音で、空気中を伝わってくるものです。
このため、アルミサッシを通って外から入ってくる音もあります。
この音は音源を特定するのが比較的容易です。

もう一つは、躯体に振動が伝わっていく「個体音 (個体伝搬音)」。
このケースでは、躯体に振動が伝わって騒音が伝わっていきますので、
部屋が隣り合わせでなくても問題が発生する為、音源が予想しにくく、
予想外のところで問題が発生するそうです。部屋の中で、ものを落としたり、走り回ったりすることによって発生する振動音がこのケースになります。

当マンションで問題だった1階の騒音は、お子さんが飛んだり跳ねたりして発生した衝撃振動が、躯体を伝わって3階まで伝わったようです。

騒音問題に特効薬はありませんが、本書を参考に、今後騒音問題が発生した場合、管理組合として下記のことを行っていくことにしました。

①騒音で困っている方と協力して、まずはどのような時間帯に、どのような音が発生しているか、事実データを集める。どんな音で、音の種類が「空気音」なのか「固体音」なのかを確認する。この段階では騒音を発生させている住戸がどこかを、決めつけないようにする。

② 調査した騒音のデータから、騒音を出している可能性のある住戸をピックアップする。

③個別に当たる前に、全住戸に対して、騒音の問題が発生していることをお知らせし、協力をおねがいする。

④騒音に変化が無い場合は、管理会社が窓口となって、騒音を発生させている可能性のある住戸の居住者に、心当たりがないか相談する。あくまで協力を求めるスタンスでお願いする。敵対的な関係になるのを防ぐため、直接的に居住者同士でやりとりをする事は避ける。

⑤ヒアリングした情報もとに、可能性のある住戸を絞り、そこの居住者と 騒音発生の可能性と改善の手立てを話し合う。

⑥騒音の変化を観察して、効果が無ければ、次の手立てを考える。

このようなプロセスでまずは問題解決に当たろうと思います。
しかし、こういった事を行ったとしても、完全に騒音の発生を無くすことは出来ません。
最終的には、音を発生させている側も、迷惑を受けている側も、お互いが 協力し、お互いが歩み寄って、妥協点を探すしかないと思われます。
それが出来るようになる為にも、普段からのコミュニケーションを大切にしていかなくてはいけないと感じました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。今後もあなたのお役に立てる記事を投稿していきますので、スキ・コメント・フォローなどを頂けますと感謝感激です。宜しくお願いいたします。

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