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屋上防水工事で学んだ事 (6/6)

今回のような大規模修繕を業者さんにお願いした場合、本来はその工事が適切に行われたかチェツクする必要がありますが、我々管理組合にその能力はありません。又もし運悪くその会社が倒産してしまったら、瑕疵がある事が分かっても修繕する事が出来なくなり本当に困ります。いろいろと心配は尽きません。
 
この為、このようなリスクを何かの方法で回避したいところです。いろいろ調べてみると、大規模修繕工事の保険がある事が分かり、この保険を使用する事にしました。今回使用したのは、㈱あんしん保証の「あんしん大規模修繕工事瑕疵保険」です。
この保険には工事の事前検査や工事完了時の検査が含まれています。又工事請負会社が倒産しても管理組合が保険請求したお金で別の業者さんに補修工事を依頼する事がでます。この為、我々素人管理組合にとって安心できる仕組みになっています。ただし、この保険は発注側である管理組合が支払うのではなく、工事業者自身が登録して保険料を支払いますので、工事業者に  了解していただかなくてはなりません。
 
㈱あんしん保証の資料によると工事金額の1%弱の金額を支払うように記載されていましたが、残念ながら当マンションの屋上防水工事580万円(税抜き)では、工事業者が㈱あんしん保証に支払ったのは工事代金の約3%でした。工事金額が今回のように少ないと、工事金額に対する支払い率は増えるようです。この為、詳細な保険金額は㈱あんしん保証に見積もりをとる必要があります。 
 
この保険を掛けるメリットがもう一つあります。それは、大規模修繕工事を大手の工事業者に発注しますと、ほぼ間違いなく下請けに丸投げされ、大手の業者が中間マージンを取るという形になります。このためマージン分だけかなり割高になってしまうわけです。これを防止するためには大手の業者ではなく直接請け負ってもらえるもっと小規模な工事業者に、このような保険をかけることを前提として直接発注することです。
この保険料が工事見積もりの中に我々に分からない形で入っている可能性はありますが、仮にそうだとしてもこの保険料に対し、中間マージンは比較にならないくらい大きい金額ですので、それでも十分コストは下げられると思います。
 
なお、工事業者さんからこのような保険に入りますという話は出てきませんので、管理組合側からこのような保険に入る事を条件として工事見積もりを取らなくてはなりません。又このような保険は他の保険会社にもありますのでご興味のある方は、いろいろ調べていただいた方が良いかと思います。
 
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