ヘンリーダーカー「非現実の王国で」とは?

この人は昔から知っていたし、作品も見たことがある。
作品というかヘンリーダーカー自身の世界のモデル?のようなものだろうか?それを1から組み立てて、現実世界の参考にしたりするのではなかろうか。
少なくとも私の場合はそうである。自己と他者の距離が余りにも遠すぎて実感が湧かないし、ひたすら不安である。というか他者を意識したりすることすら難しいので、自己そのもの拡大させて他者に接近していく。
自分の好きな話題、好きな趣味、好きな世界観でも何でも自己の拡大である。
ただ完全に自分のものにするにはオリジナル要素をいれる必要があるので、不本意ではあるが何とか現実の世界から持ってこなくてはいけない。
ヘンリーダーカー自身が彼自身の完全な王国を描く為に不完全な現実世界から画像(目に焼き付いたもの全て)やイメージに合致するものを何とか調達してくるというこの苦労がわかるだろうか?

そう考えると、不完全な現実なのだから取り敢えず不完全な要素を加算して完全にしようというのは私には納得できる話である。出てくる少女は良性具有でも翼が生えていたり角が生えていたりすれば、男性と女性の両方の要素を持つという意味では単純に上位の存在であるし、更に動物の要素すら追加されれば更に上位種となる。

人は誰しも?自分の世界を持っていて、その世界を使って他者にアプローチしようとしている。
だから必要不可欠でそもそも他人に見せる物ではないのだ。それなのに、皆他人に見せなかったことを驚くのか?

いやいや確かに定型発達の人間は自分の世界を使わなくてもダイレクトに他者にアプローチできる事は理解してはいたが、やはり実感がないな。

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