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#63 誰でも読めるMTG英語 (Q) は何のシンボル?

今回のカード

今回のカードはこちら

《焦熱の重鎮、ヴィキヤ》

2月10日発売「Phyrexia: All Will Be One(ファイレクシア:完全なる統一)」のセットブースターに収録されるカードです
名前の「scorch(スコーチ)」が「焦がす」、「stalwart(ストルワート)」が「意志、または肉体が強い人」「組織に忠実な者」の様な意味があります

このカードは「Secret Lair x Street Fighter」のコラボカードのユニバースウィズイン版です
ユニバースウィズインとは、ザックリ言えばコラボカードのMTG版ですね

なので、このリュウのカードも《焦熱の重鎮、ヴィキヤ》です
「Hadoken(波動拳)」はルール上の意味を持たない能力語なので、テキストは全く同じですね
統率者で、うっかり両方デッキに入れない様に気をつけましょう


では、このカードの効果を訳していきます


training

まずは上のキーワード能力

Training (Whenever this creature attacks with another creature with greater power, put a +1/+1 counter on this creature.)

いつも通り注釈文から訳していきます
「Whenever」から始まってるので誘発型効果で、訳としては「たび」
「this creature attacks」は「このクリーチャーが攻撃する」
「with another creature」なので「他の1体のクリーチャーと」
「with greater power」は「より大きいパワーを持つ」

誘発条件をまとめると
「このクリーチャーがこれより大きいパワーを持つ他の1体のクリーチャーと攻撃するたび」
「greater」が比較級なので「"これ"より大きい」だと分かっていれば大丈夫でしょう

では、解決される内容の方へ
「put a +1/+1 counter」なので「+1/+1カウンターを1個置く」
「on this creature」は「このクリーチャーの上に」
ここは「a」さえ見逃さなければ問題ないでしょう

まとめると
「このクリーチャーがこれより大きいパワーを持つ他の1体のクリーチャーと攻撃するたび、このクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く」
このキーワード能力「training(トレーニング)」は「訓練」です

英語名もカタカナ読みで使われる単語ですし、直訳なので覚えやすいですね
それと、このテキストから読み取るのは難しいですが「他の1体」が増えても誘発は1回だけです。日本語カードだとちゃんと「1体以上」となってるので、そちらで慣れてる人は間違えないとは思いますが一応


(Q)

では、下の起動効果の方も訳します

(4)(R), (Q), Discard a card: Vikya, Scorching Stalwart deals damage equal to its power to any target. If excess damage was dealt to a creature this way, draw a card. ((Q) is the untap symbol.)

まずは、「:」の前の起動コスト
「(4)(R)」はWUBRGのRなので「任意の4マナと赤1マナ」

(Q)」に関してはは最後に注釈文がありますね
「((Q) is the untap symbol.)」
はい。「アンタップシンボル」です。まぁカード画像見ればわかりますね
ルールとしては、タップシンボルのアンタップ版ってだけです
召喚酔いでは起動できない、既にアンタップ状態でも起動できない
うん、タップシンボルと同じです。覚えやすいですね
まぁ使われてるカードも少ない上に失敗メカニズムとされてるので、滅多に見かける事は無いでしょうが
「Q」が割り当てられたのも「U」は「青」で既に使ってるから、使ってないアルファベットから選んだだけらしいですし

最後の起動コストは「Discard a card」
意味は「カードを1枚捨てる」

そして解決される効果も訳します
「Vikya, Scorching Stalwart deals damage」
自身のカード名は「これ」として「これはダメージを与える」
「equal to its power」は#17でやった「これのパワーに等しい」
「to any target」は#3でやった「クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーに」

接続詞「if」の意味は「なら」
「excess damage」は#12でやった「余剰ダメージ」
「was dealt」の「was」は「is」の過去形で
「dealt」は「deal」の過去分詞なので、過去形の受動態で「与えられた」
「to a creature」は「クリーチャーへ」、「this way」は「これにより」
「draw a card」は「カードを1枚引く」
組み立てると
「これにより余剰ダメージがクリーチャーへ与えられたなら、カードを1枚引く」
ちょっとややこしく見える文ですが、整理すればこのようにシンプルです


おまけのhomework

今回のおまけ問題はこちら

《オリバクの救済者》

「Innistrad: Crimson Vow(イニストラード:真紅の契り)」収録のカードです

キーワード能力はもう訳したので、問題としては下の誘発型能力2つですね
それでは、この能力を自力で出来る範囲で訳してみてください

ヒントとしては

  • 「training」は名詞化して「訓練」なので動詞「train」は……

  • 「up to」は#4でやりましたね

  •   ただの「exiled cards」ではなく「the exiled cards」

答えは各自wiki↓等で確認してください

それでは、また次回

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