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#33 誰でも読めるMTG英語 double も動詞なんです

Kicker

今回のカードはこちら

《孤独な王、グラン》

クリーチャータイプ「Ape(エイプ)」と「Warrior(ウォーリアー)」
つまり「類人猿」と「戦士」の伝説のクリーチャーですね
「猿」の「Monkey」や「兵士」の「soldier」と間違えなければ大丈夫です

では、早速1つ目のキーワード能力から訳します

Kicker (3)  (You may pay an additional (3) as you cast this spell.)

能力名としては、そのままカタカナで「キッカー」ですね

「may」が「してもよい」で「pay」が「支払う」なので
「you may pay」で「あなたは支払ってもよい」
「additional」は「追加」を意味するので
「an additional (3)」で「追加で3マナ」

「as」に関しては#8でやりました

今回続いてる文は「you cast this spell」なので
「あなたがこの呪文を唱える」と訳せます
これの接続詞として正しい意味は「時には」の方でしょうね
(カードテキスト的には「に際し」でしょうか)

なので、まとめると
「あなたがこの呪文を唱える」「時には」
「追加で3マナを」「あなたは支払ってもよい」
となります

これで追加コストを払うと「キッカーされている」状態となり
別の効果でこの状態かどうかが参照されます

では、それを参照している効果も訳しましょう

If Grunn, the Lonely King was kicked, it enters the battlefield with five +1/+1 counters on it.

状態の参照なので、もちろん条件分岐「なら」の「if」
主語はこのカード名なので「これ」とします
「was」はbe動詞「is」の過去形なので
「was kicked」は受動態で「kick された」となります
この「kick」は当然「キッカーコストを支払う」ことなので
「was kicked」を意訳すると「キッカーされている」となります
#6でやった「cycle」で「サイクリングする」と同じ様なものです

「it enters the battlefield」で「それは戦場に出る」
「with five +1/+1 counters on it」は
「+1/+1カウンターが5つ乗った状態で」

まとめると
「これが」「キッカーされている」「なら」
「これは」「+1/+1カウンターが5つ乗った状態で」「戦場に出る」
となります


alone と double

最後の能力がこちら

Whenever Grunn attacks alone, double its power and toughness until end of turn.

「Whenever」なので誘発効果である事を示す「たび」
「Grunn」は省略されてますが、このカードの名前なので「これ」
「attacks」なので「攻撃」誘発ですね

alone(アローン)」はMTG的に言えば「単独で」となります
「home alone」で「家で1人」なので、これは覚えやすい英単語でしょう


解決される効果の方は後ろから訳してみます
「until end of turn」は「ターン終了時まで」
「its power and toughness」は「それのパワーとタフネス」
この2つのパーツを訳した中に動詞らしき気配が全く無いという事は
逆説的に最初の「double(ダブル)」が動詞という事になります

「ターン終了時まで」「それのパワーとタフネスを」「double する」
……まぁ「倍にする」でしょうね

この単語は形容詞としても動詞としても出てきますが
どっちにしろ「2倍」関係には変わりないので大丈夫でしょう


おまけのhomework

今回のおまけ問題はこちら

《不朽の天使》の裏面
《天使の処罰者》

パワーとタフネス以外を「double」するカードです
「hexproof」は#24で、「equal」は#17でやった表現です


答えはこちら↓で確認できます

それでは、また次回

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