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#38 誰でも読めるMTG英語 as の例外 same name

other than と same name as

今回のカードはこちら

《根絶》

Time Spiral Remastered」
「時のらせんリマスター」収録のインスタントです

上のキーワード能力は後回しにして
下の効果から訳していきます
まずは1文目

Choose target card in a graveyard other than a basic land card.

動詞「Choose」の意味は「選ぶ」
「target card」は「対象のカード」
「in a graveyard」で「墓地にある」

「other」の意味は「他の」
それに、比較の「than」が付いてるので
other than ~」の意味は「~ 以外」となります

#35でやった「rather than」と似ているので
混同しない様に気をつけましょう

最後の「a basic land card」は「基本土地カード」なので
まとめると
「墓地にある」「基本土地カード」「以外の」
「対象のカードを」「選ぶ」
意訳すれば「対象のカードを選ぶ」は「対象にとる」ですね

対象を取るだけで文を区切るのは英語のカードにしては珍しいですね


そして残りの効果がこちら

Search its owner's graveyard, hand, and library for all cards with the same name as that card and exile them. Then that player shuffles.

動詞「Search(サーチ)」は「探す」
「its owner's graveyard, hand, and library」なので
「それのオーナーの墓地、手札、ライブラリーから」
「for all cards」は「全てのカードを」ですが
当然うしろに修飾語が続きます

「with the same name as that card」
最後の「that card」は「前の文で対象に取ったカード」ですね
「with」は「持つ」で「same(セイム)」は「同じ」なので
「all cards with the same name as that card」は
「対象のカードと同じ名前を持つ全てのカード」となります

#8を読んだ方は『あれ?』と思うでしょう
as」の訳は「時には」か「として」だと言ったのに
今回は例外で、どちらにもにもならないんです

訳しやすさを重視した意訳だったので
今回の様に少し意味が外れる表現も、中にはあるんですね
そんな「as」の例外の時の訳は
イコール」か「ほぼイコール」としておけば間違いないでしょう

今回の「same name as that card」の「as」は
「same name」と、既にイコールの様な表現があるので
それを補完する意味合いだと考えれば良いと思います


最後の文
「Then」は「そのあと」なので
「Then that player shuffles」で
「その後、そのプレイヤーはシャッフルする」となります
サーチの後の当たり前の文ですね


split second

では、後回しにしていたキーワード能力を訳します

Split second (As long as this spell is on the stack, players can't cast spells or activate abilities that aren't mana abilities.)

「As long as」は「時には」の方の「as」の表現で
正しく訳すなら「の間ずっと」ですね
「this spell」は「この呪文」なので
「As long as this spell is on the stack,」で
「この呪文がスタックの上にある間ずっと、」
となります

「players can't」で「プレイヤーは出来ない」
「cast spells」は「呪文を唱える」
動詞「activate」は「起動する」で
「abilities」は「能力」ですが「that」と続いてるので
関係代名詞によって修飾されており
「abilities that aren't mana abilities」は
「マナ能力でない能力」となります

まとめると
「この呪文がスタックの上にある間ずっと、」
「プレイヤーは」「呪文を唱たり」
「マナ能力でない能力を起動したり」「出来ない」
となります

この能力「Split second(スプリット セカンド)」は
日本語カードだと「刹那(せつな)」ですね

「second」の意味は「秒」で、「split」が「分割する」なので
熟語としての「split second」の意味は「一瞬」となり
かっこよく訳すと「刹那」になるわけです
「瞬」を使うと「瞬速」と紛らわしいので丁度いいですね


おまけのhomework

今回のおまけ問題はこちら

《沈黙の蜘蛛、琴瀬》

「same name as」「as long as」「same name as」
今までの「as」の表現てんこ盛りの集大成のカードです

長くてややこしい効果なので
出来る範囲で紙に訳を書いて、答えと見比べるのがいいと思います

ヒントとしては

  • 動詞「exile」は「追放する」

  • 「any number of」は「好きな数の」

  • 「may」は「してもよい」

  • 動詞「spend」は「支払う」

答えはこちら↓で確認できます

それでは、また次回

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