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#71 誰でも読めるMTG英語 instance of はスルーして

今回のカード

今回のカードはこちら

《特質改竄》

Dragon's Maze(ドラゴンの迷路)」収録のカード
名前の「trait(トレイト)」が「特性」や「特徴」
「doctor」は名詞だと「医者」ですが、動詞だと「修理」や「改竄」を意味します

効果がいきなり「change the text」から始まってる通り
前回やった「overload(超過)」と同じく文章変更効果のカードです

ちょっと難しい英語表現が多いですが、効果としては直観的にわかるものなので
一度理解してしまえば大丈夫でしょう


replace with と instance of

では、訳していきます

Change the text of target permanent by replacing all instances of one color word with another or one basic land type with another until end of turn.

「change the text of target permanent」なので
「対象のパーマネントの文章を変える」
続く接続詞が「by」つまり「によって」なので、どう変化させるのかも直ぐに説明してくれる様です

「by replacing all instances of one color word with another」
この後に「or」が続くと言うことは、ここまでが1つ目の選択肢になっている筈ですね
動詞「replace(リプレイス)」の意味は「取り換える」
replace ○○ with ~」で「○○を~に置き換える」という意味になるので
今回の場合は
「all instances of one color word another に置き換えることによって対象のパーマネントの文章を変える」
つまり
「対象のパーマネントの all instances of one color word を another に書き換える
であると言えますね

そして、書き換える内容なんですが
「instance(インスタンス)」と言うのが、また訳しにくい単語でして
「例」や「出来事」など色々な訳がありますが
少なくともMTGのテキストにおいては
instance of 〇〇」は「〇〇」そのものと解釈して大丈夫です
なので「instance of one color word」だったら「one color word」そのもの、なので「1つの色の単語」の様な感じです
関係代名詞の「that」みたいな、文法的に必要な物だと考えて下さい
今回は「all instances of one color word」なので「全ての1つの色の単語」
「一種類の色の単語全て」とした方が分かりやすいですかね
それを「another」つまり「他の」に書き換えるわけです

「or one basic land type with another」と続いてる部分は
「one color word with another」の範囲との選択肢でしょう
なので「もしくは、一種類の基本土地タイプを他のに」と訳して良いでしょう

「until end of turn」はいつも通り「ターン終了時まで」なので
まとめると
「Change the text of target permanent by replacing all instances of one color word with another or one basic land type with another until end of turn.」

「対象のパーマネントの一種類の色の単語全てを他のに、もしくは一種類の基本土地タイプを他のに書き換える」
となります
プロテクションや#62でやった「forestwark(森渡り)」なんかを別の色のに変えたり出来るのは良いですね


ここで注意すべきなのは、この効果で書き換えるのは「text box」ではなく「text」であること
つまり、文章欄以外の部分(カード名は除く)も変更される範囲なので
例えば基本土地を対象とした場合はそのサブタイプ自体が変わり、生み出せるマナの色も変わります
(基本土地タイプがその色のマナ能力を持っているから)


cipher と encoded

次は下のキーワード能力

Cipher (Then you may exile this spell card encoded on a creature you control. Whenever that creature deals combat damage to a player, its controller may cast a copy of the encoded card without paying its mana cost.)

今回は先に能力名を訳します
cipher(サイファー)」の意味は「暗号」です
いつも通り直訳です。漫画とかではカタカナで使われてたりしますね
(数字の「ゼロ」の意味もあるので、そちらの意味で使われてる場合も多々ありますが)

では、注釈文も訳していきましょう
「Then you may exile this spell card」
「then」は「その後」、「may」は「してもよい」なので
「その後、あなたはこの呪文カードを追放してもよい」
いきなり特殊な表現ですね
「その後」と、上の能力が解決された直後である事が前提であり、呪文の状態(スタックに乗ってる)所から追放している所から考えるに
これはインスタントやソーサリー用のキーワード能力みたいです

動詞「encode(エンコード)」の意味は「記号化」や「符号化」など言い方は色々ありますが
この能力名から考えて、まず間違いなく「暗号化」でしょう
encoded」と過去分詞なので「暗号化された状態」となります。
能力名と別の動詞なのが覚えにくいですが、どうせこの能力でしか使わないでしょうし、単語は覚えられなくてもなんとなく分かるでしょう

さらにそこに「on a creature you control」と続いてるので
ここまでをまとめると
「その後、あなたはこの呪文カードをあなたがコントロールするクリーチャー1体の上に暗号化された状態で追放してもよい」
となります


「whenever」は誘発型能力の「たび」なので
「Whenever that creature deals combat damage to a player」は
「そのクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび」

「without」は「無しで」なので
「without paying its mana cost」で「それのマナコストを支払う事なしで」
つまり「それのマナコストを支払わずに」
なので
「its controller may cast a copy of the encoded card without paying its mana cost」

「それのコントローラーは暗号化されてるカードのコピーをそれのマナコストを支払わずに唱えてもよい」
となります
追放されてるカードにコントローラーは存在しないので「それのコントローラー」とは「そのクリーチャーの」で間違いないですね


おまけのhomework

今回のおまけ問題はこちら

《運命をもてあそぶ者》

Mirrodin」収録のカードです
名前の「fate」が「運命」、「spinner」が「紡ぎ手」を意味します
このクリーチャーの背景は存じ上げないのですが、仮に好き勝手に運命を紡いでいたとしたら、「もてあそぶ者」と言われても仕方ないでしょうね

それでは、このカードの文章欄を訳してみてください

ヒントとしては
「〇〇 or 〇〇 or 〇〇」の様に「or」を複数回使いたい時は
「〇〇,〇〇,or 〇〇」の様に最後以外「,」で表現します

訳せたら、各自wiki↓等で答え合わせをしてください

それでは、また次回

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