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#26 誰でも読めるMTG英語 ワードじゃないよ ward だよ

接続詞 If

今回のカードはこちら

《ストーム・ジャイアントの聖堂》

なんか特殊な起動効果を持った、青マナを生む土地ですね
まずは最初の能力を見てみましょう

If you control two or more other lands, Hall of Storm Giants enters the battlefield tapped.

「if」なので条件分岐の「なら」
「you control」はそのまま「あなたがコントロールする」
「two or more」は#14でやった表現で「2以上」
「other」は「他の」なので「other lands」で「他の土地」

その後はカード名なので「これ」として
「enters the battlefield」は、いつも通り「戦場に出る」
過去分詞「tapped」と続いてるので「タップされて」

まとめると
「あなたが」「他の土地を」「2つ以上」
「コントロールしている」「なら、」
「これは」「タップされた状態で」「戦場に出る」

効果としてはファストランドに近いですが
文章としては、丁度このスローランドの真逆

《さびれた浜》

Deserted Beach enters the battlefield tapped unless you control two or more other lands.

「unless」は「if」の対義語の「でないなら」
その他もカード名以外は全く同じ文なので
このカードの効果は

「あなたが」「他の土地を」「2つ以上」
「コントロールしていないなら、」
「これは」「タップされた状態で」「戦場に出る」

対義語に変わっただけなんだから
当然、真逆の文ですね


言いたい事としては
If you control two or more other lands, Hall of Storm Giants enters the battlefield tapped.」
でも
「Hall of Storm Giants enters the battlefield tapped if you control two or more other lands.」
でも
「if」の位置に関係なく、同じ意味の文章だと言う事です

「if」は割と後ろに置かれる事も多いので
混乱しない様に気を付けて下さい


still

「5青」で起動する起動効果がこちら

Until end of turn, Hall of Storm Giants becomes a 7/7 blue Giant creature with ward 3. It's still a land.

「3」の部分は色指定のない3マナです

「Until end of turn」なので「ターン終了時まで」
カード名は「これ」でいいでしょう
動詞「become ~」の意味は「~になる」
「Giant」はクリーチャータイプの「巨人」なので
「a 7/7 blue Giant creature」とは「7/7 の青の巨人クリーチャー」
キーワード能力「ward」については後でやるので
「with ward 3」は、一旦「ward 3 を持つ」としておきましょう

まとめると
「ターン終了時まで」「これは」
「ward 3 を持つ」「7/7 の青の巨人クリーチャー」「になる」
となります

ミシュラランドと呼ばれる、クリーチャー化する土地ですね
ここまで解ると、残りの「It's still a land」も予想できます
「これは土地でもある」でしょうね

still ~」の意味は「まだ~」とされがちですが
カードテキストにおいては「~ のまま」とした方が自然でしょう
簡単に言えば
何かが変更された時に、それでも変わらない要素の目印になる単語ですね

例えば、このカード

《双陽の熾天使》

#24でやった「Indestructible」
つまりは「破壊不能」を持ったクリーチャーです

注釈文の中に#24で扱ったカードには無かった表記があります

If its toughness is 0 or less, it's still put into its owner's graveyard.

「if」はいつも通り条件分岐の「なら」
「its toughness」で「それのタフネス」
「0 or less」は#15でやった「0以下」

「it's」は「it is」の略なので「put」は過去分詞と解り
「it's still put」で「それは置かれるまま」
「into its owner's graveyard」で「そのオーナーの墓地へ」

まとめると
「それのタフネスが」「0以下」「である」「なら、」
「それは」「そのオーナーの墓地へ」「置かれるまま」

ようするに
「破壊不能」で「破壊やダメージで破壊されない」と変更されたけれど
マイナス修正などによって「タフネスが0以下になって墓地に置かれる」のは
破壊ではなく状況起因処理なので、そこは変わらない
という事です


ward

はい、やっとキーワード能力「ward 3」を訳します
まずは注釈文から見ていきましょう

(Whenever it becomes the target of a spell or ability an opponent controls, counter it unless that player pays 3.)

「3」は勿論、任意の3マナの事です

「~たび」を意味する「Whenever」から始まってるので誘発効果です
「it becomes the target」で「それが対象になる」「たび、」
「of a spell or ability」と続いてるので
「それが」「呪文や能力の」「対象になる」「たび、」
更にそれが「an opponent controls」に修飾されてるので
「それが」「対戦相手がコントロールする」「呪文や能力の」
「対象になる」「たび、」

動詞「counter」は「打ち消す」なので
「counter it」で「それを打ち消す」
「unless」は「if」の対義語なので「でないなら」
「that player」は「そのプレイヤー」
「pays 3」は「3マナを支払う」

全部をまとめると
「それが」「対戦相手がコントロールする」「呪文や能力の」
「対象になる」「たび、」
「そのプレイヤーが」「3マナを支払わないなら」「それを打ち消す」
となります

誘発効果であることや「打ち消す」事から考えて
ward」とは間違いなく「護法」の事ですね

ちなみに読み方は「ward(ウォード)」なので
「単語」を意味する「word(ワード)」とは微塵も関係ありません


おまけのhomework

今回のカードはこちら

《西門の主》

「ward」によるコストはマナに限らないという事です

ヒントとしては

  • 「discard」は動詞で「捨てる」

  • 「that many」は#5でやった「that much」と同じ意味

答えはこちら

それでは、また次回


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