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懐古病。

金曜ロードショー
本日は「トイストーリー3」
我が家がテレビをつける時間。


最近は常に「懐古病」にかかってる。

クレヨンしんちゃんの映画、
「モーレツ!オトナ帝国の逆襲」の
ヒロシが小さい頃から現在を振り返る、
あのシーンのような気持ちがよく湧いてくる。
私的には、オトナ帝国は名作だと思っている。

幼少期〜20代は私の年表の中では闇の時代。
今が1番安定しているが、それでもその年代は
今振り返るととても大事な特別な時期だった。
当時は毎日息詰って必死で、失敗も
かなりしたが、人生や考え方に深みを
もたせることができたと思う。

勉強も人生もなんでも経験で、
0から+に向かうだけの経験と、
0から−方向にも向かう経験がある事を
比べるとその幅が広がるのは
それだけの情報量と知識を
得てる事になると思う。
−の経験の情報と知識を無駄にせずに
+に持っていけたら凄い才能が
たくさん生まれてくるんじゃ
ないかと思ってる。
−はうまく使えば財産だ。
そんな事を考えながら今まで
マイペースに生きてきた。
最近は近くのものも眼鏡を外さないと
見えなくて結構ショックだ。
次回眼鏡を買い換えるときはついに
遠近両用だなと思った。

こうやってゆっくりと、しかし
物凄い速さで時間が流れている。
まさに諸行無常。
若かろうが高齢だろうが
瞬きのように一瞬だ。
若い気分でいたら一瞬で
ベルトコンベヤーで運ばれるように
ミドルエイジに到着している。


金曜ロードショーをみていると、
水野晴郎さんや日曜洋画劇場の
淀川長治さんをいつも思い出してしまう。
映画解説まで含めて映画を見る楽しみ
だったけど、今は映画番組ですらなんだか
物足りない。

現在の金曜ロードショーは、
「1minuteシネマ」というコーナーで
ただの、あらすじ紹介だ。

淀川長治さんのちょっと
早口な語り、眉毛の動きや
「さよなら さよなら さよなら」の
1連の流れまでがエンターテイメント
だったように思う。

水野さんにいたっては、自分で映画撮って
主演までされている。
「シベリア超特急」という水野さんの
ヒッチコック愛に溢れた作品で、
評価は色々あるようだが、私は難しく
考えずにシンプルに好きだ。

映画でも音楽でも似てるやパクリや
言われる作品があると思うが、
創作者のリスペクト愛が溢れている
作品は私は大好きだ。

2人とも、事務的な仕事じゃなく、
いち映画ファンとして哲学的な解説や
映画まで作ってしまう情熱があった。

水野さんの決め台詞。
「映画って本当にいいものですね」って
言葉がいつも心にグッときていた。

ここまで書いて私の気持ちが
満たされずにいる原因は、
世の中に純粋な情熱や気持ちの動くものが
少なくなっているからかもしれない。

たくさんの人達が今生きることに
精一杯の時代だからだろう。
今精一杯の人のなかに眠っている
たくさんの純粋な情熱が芽吹きますように。








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