特性と障害について

友達のとあるFacebookを読んでいて、特性と障害についての答えがうまく言語化できたのでここに記します。なお、同内容をyoutubeでも解説しておりますので、よければそちらもご覧ください。

【youtubeに載せたもの(すべて原文ママ)】

①「特性」とは?
・例えば、「大きい音が苦手」とか、「マルチタスクが苦手」など個々人が持っている能力差。(もちろん、「暗記が得意」等のプラスの側面もある)
 
②「障害」とは?
・生活に大きな支障をきたす量や程度の「特性」を複数持っている状態
(例えば、これとこれが当てはまればLDですよ、等)
 
現在広まっているのは、「障害」に対する合理的配慮の必要性だが、根本部分は「特性」にあるのではないか。
「特性」に対する合理的配慮の必要性が重要なのではないか。
 
③「特性」に対する合理的配慮の具体的方策
自分(もしくは相手)の特性を「受容」する
(=「特性」を否定しない。受け入れる。)
・「特性」により負の影響が出そうな場合、「特性」を変えようとせず、
「補装具」や「知恵」を与える
(=相手を変えようとするのではなく、「行動」自体に作用するアプロー
  チを)

同質性、集団生活が求められがちな日本社会ですが、「個」を尊重しない限りは集団や組織はうまく回すことができません。「合理的配慮」は、「特別にしなければならないもの」であるという認識は、誤りであると思います。どこかに、「普通」と「異常」という線引きのポイントがあり、線引きを境に世界が明確に分けられると思いがちの人が多いですが、そのように捉え対応を変えてしまうのは非常にナンセンスなことです。「特性」レベルで個を分解して見たときに、それぞれの「特性」ごとにそれぞれの「合理的配慮」が必要なわけであります。ですので、特性を包括した「障害」に対する「合理的配慮」は、的をとらえきれておらず、意味のない徒労で終わる可能性があるのです。マネジメントする立場の場合、「人と向き合う」重要性は、このようなところにあるのではないでしょうか。


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