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門司港駅にどっぷりとハマル1日(その1)


ご無沙汰しております。
みなさまお元気でしょうか。
わたしは元気に日々の暮らしを送っております。


前回は文字港駅に文面で到達できませんでしたが、今回は門司港駅編です。
タイトル画ですが、門司港駅の展示スペースに飾られていたお雛様です。そういえばもうお雛様の季節ですね。

AF-S Nikkor 20mm F1.8G ED

これは夏に撮影したものになります。門司駅を正面から撮影するときは午前中がおすすめです。午後になると逆光になってしまい。駅舎のディティールが黒く潰れてしまいがちです。せっかくなら駅舎の多彩な彩色を留めておきたではないですか。
で、この時期になぜ夏に撮影した写真を掲載したかというと。今は駅舎の正面に大きな木が置かれているのですが、おそらくクリスマスツリーとかのイルミネーションに使用したのでしょう。その木がなんとなく野暮ったいんですよね。
ということで夏に撮影したスッキリ駅舎です。私の持っている最大広角の20mmレンズでカメラを地面に置いて撮影しています。夏の空と高い雲を少し広めの比率で入れてみました。駅舎の色も出ており、駅のコンセプトでもある「門」もこのスタイルを見れば納得ということでお気に入りの一枚です。

Ai Nikkor 105mm F1.8S

駅舎の部分部分を切り取ってみましょう。縦にスライドする窓は洋館らしくて素敵ですね。昭和63年に鉄道駅舎として初めて国の重要文化財に指定され、平成31年に復元工事を終え、大正時代の姿に復元されたのですがなかなか良い雰囲気です。

Ai Zoom Nikkor 100-300mm F5.6 S

駅の内部に入ってみました。コンコースの照明が素敵です。涼やかな音色を奏でてくれそうな形、そして温かみのある色合い。形は水の雫を連想させてくれます。これはもうレンズを向けずにはいられないでしょう。

Ai Zoom Nikkor 100-300mm F5.6 S

ホームの2番線です。ずらりと柱が張らんでいる様は、まるで奈良斑鳩の寺院の円柱を連想させます。奥行き感が素晴らしいですねこのホーム。

Ai Zoom Nikkor 100-300mm F5.6 S

赤と黒の顔と真っ赤なドアが印象的なJR813系電車ですが、デザインは水戸岡鋭治。JR九州初のVVVFインバータ制御を採用した近郊型電車です。意外なことに水戸岡鋭治が近郊型電車を手掛けたのはこの車両が初とのことです。電車も素晴らしいのですがここは「海7」という看板に惹かれてしまいました。813系は少しフォーカスアウトです。

Ai Zoom Nikkor 100-300mm F5.6 S

ホームを撮影して振り返ると大好きな光景が、屋根から差し込む光が淡く駅舎を照らしています。影が下に行くたびに少しづつ濃くなっていく、影のグラデーションが素晴らしい。こうしたグラデーションのシーンはDf4のセンサーを積んでいるDfの得意とするところです。

Ai Zoom Nikkor 100-300mm F5.6 S

少し場所を移動してみました。「よく写りすぎてつまらない」と揶揄され続けてきたNikkorですが、つまらなくないと私は思っています。むしろデジタル時代に入ってこのAi Zoom Nikkor 100-300mm F5.6 Sは1984年に発売開始なので40年前のレンズとなります。たかだか40年前のレンズなのでオールドレンズというには当たらないと思っているのですが、それでも現代のレンズと比べても遜色のない出来です。いい味が出ています。壁の煤けた感じ、屋根のフレームの影などが印象的に映り込んでいます。

Ai Zoom Nikkor 100-300mm F5.6 S

古びた水道の蛇口ですが、門司港に帰り着いた引揚者や復員兵が安堵の気持ちで喉を潤したと言われる「帰り水」です。なんとも愛しくなるデザインです。当時の人たちはどのような気持ちでこの帰り水を飲んだのでしょうね。

Ai Zoom Nikkor 100-300mm F5.6 S

洗面所の雰囲気も当時の雰囲気を色濃く残しています。仄暗い感じがいいですね。
物置台を支えてる柱の形がなんとも素敵です。今時この部分にこんな手の込んだデザインを使っているものってそんなにみないような気がします。

Ai Zoom Nikkor 100-300mm F5.6 S

洗面所の外から撮影してみました。鏡の歪み具合に時代を感じます。今の鏡の精度の良いこと。この洗面所の窓も縦スライドですね。凝っています。

Ai Zoom Nikkor 100-300mm F5.6 S

待合室の窓からホームをのぞいています。窓の格子が良いアクセントになり旅情感が増してきました。よく写真は引き算と言いますが、こうした足し算もたまには良いものです。


門司港駅の写真はまだまだあるのですが、長文となってしまいましたので、今回はここまでといたします。長文にお付き合いいただきましてありがとうございます。
それではまた。



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