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現実はコーラみたい


#映画にまつわる思い出


昔お付き合いした人とマトリックス2を観に行った。
まだ映画館の規制も甘く、そして人もいなかったので2人で、え?これはどういう撮影方法?これされたらもうおしまいやな。とブツクサ(幸い人は私たちのみだった)言いながら鑑賞した。

そしてその時はやってきた。ほぼクライマックス、ネオがバキバキに重要なお話をしている時に、私の足は攣った。熱中している彼に足が…攣りましたと伝えると同時に誰かが置いていった缶を蹴り飛ばし、辺りはコーラが散乱。誰だよ!コーラ置いたの!

私たちは最後わからなかったね。と笑いながら床を駅前で貰ったポケットティッシュで拭き、映画館を後にした。
今の映画館は床は絨毯だし、持ち込みも出来ない。
足元に缶があるなんてあり得ない。

あの時、蹴っ飛ばしたコーラの缶と笑いながら分からなかった結末、足先が攣った瞬間をキアヌリーブスの真面目そうな顔を見るとふわっと思い出す。

映画館で見るハプニングは映画の内容より濃かったりもするし、その後々もずっと楽しめるのだ。

例えスニーカーがコーラだらけになってもちょっとヘラヘラ出来るゆとりさえあれば。

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