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焚火の始末

君が総て作ってもいいし、
僕がそれを踏まえた上で殺し合ってもいい
あらゆる苦痛を受けた後に最古の商売に向き合うことを愛と呼ぶのもいい

三位一体は和洋折衷の極地だ
愛と言って差し違えればいい
愛と呼ばずに失われた大陸の代わりにしてもいいし、
美しい結晶の中に君を閉じ込めてもいい

君は僕のすべてだから、僕の代わりになってもいいし
僕が君になって、君の代わりに切り裂かれてもいい

君はどうでもいい事でよく泣くから、
僕は世界中の夜を集めて、もう一つ太陽を浴びる
それをもう一つの神として崇めてもいい

そしてついでに全て燃やして仕舞えばいい
君の名前や僕の功績、誰も彼もが散り散りだ

言葉の意味なんて、歴史から見ればなんて事ないし、
虫から見れば僕は僕ではない

僕は君が生まれなければ生まれたくなかったし、
君が生まれたから僕が生まれたんだ。

けれど、君は僕のことを永遠に知らない
だから、大概の事は糞みたいに笑えるね

終わってみれば、君は僕に心底参っていて、
僕としては君のすべてを手に入れたから

君の口から僕の名前が滑るたびに、
僕の身体は君で満たされるんだ。

そこは全てあって何もない世界
挨拶なんてものは言葉を頼りにしなくてもいい




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