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カナイと八色の宝石

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動物とすぐに仲良くなれる女の子が、動物たちの助けを借りながら、友達を助けるために元の世界に戻ろうとする冒険ファンタジー(完結済み)です。
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記事一覧

カナイと八色の宝石①

 カナイは、ぶら下がった板をにらんだ。板には三重の円が描かれていて、真ん中から一○○、五…

あさ
3か月前
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カナイと八色の宝石②

「カナイー。火、起こせたー?」  聞き慣れた声に、カナイが振り返る。声の主は、シュリだっ…

あさ
3か月前
5

カナイと八色の宝石③

 村に戻ると、広場に人垣ができていた。少し離れたところにテンデが立っていて、カナイとシュ…

あさ
3か月前
4

カナイと八色の宝石④

「あのテントよ」  少女はあえてカナイの不機嫌な様子に触れることなく、村の入り口を指差し…

あさ
3か月前
4

カナイと八色の宝石⑤

「カナイ。腕、出して」  カナイが素直に右腕を出すと、シスカははずした腕輪をカナイの右手…

あさ
3か月前
5

カナイと八色の宝石⑥

 カストルは四人を見回すと、長く息を吐いた。 「そこの少年。騎士になりたいなら、自分を大…

あさ
3か月前
3

カナイと八色の宝石⑦

『厄介ナ奴トハ何ヨ』  羽音が更に大きくなったかと思うと、一羽の青い鳥がテンデの頭を目掛けて急降下した。鋭い爪を頭に立てられて、テンデは大きな悲鳴を上げる。鮮やかな青い羽を持つ小鳥のチチは、シュリをとても気に入っていて、彼に強気な態度を取るテンデを目の敵にしているのだった。 「結局、動物から攻撃を受けるわけだ」  シュリの口から漏れた言葉に、カナイとシスカは笑い声を上げる。鳥はテンデの頭の上で首を傾げると、羽を小刻みに動かした。 『今日モ良イ男ネ、シュリ』 「やあ。

カナイと八色の宝石⑧

「もちろん、あなたも行くわよね? 未来の騎士様」 「いいい、行くに決まってるだろっ」  …

あさ
3か月前
4

カナイと八色の宝石⑨

 後方から団長の叫び声が響いて、シュリもカナイも走る速度を上げた。それでも、背が高いチン…

あさ
3か月前
5

カナイと八色の宝石⑩

 シュリは部屋に戻ると、右側の壁を指差した。カナイも窓から身を乗り出すのを止めて、シュリ…

あさ
3か月前
4

カナイと八色の宝石⑪

『母上。この者は、私が客室へご案内いたします。どうぞ母上は、シユーリと自室にてお過ごしく…

あさ
3か月前
3

カナイと八色の宝石⑫

『宝石が力を持つのは、常識じゃないか』 『そんな常識、私の村には無いよ』  ネズミは大き…

あさ
3か月前
4

カナイと八色の宝石⑬

 木の扉が開く音が、塔内に響く。カナイの耳にもしっかりと届いて、目を覚ました。上半身を起…

あさ
3か月前
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カナイと八色の宝石⑭

 チチの声に、カナイは渡り廊下の外へと飛んだ。渡り廊下の下を、青い鳥が潜り抜ける。カナイは青い鳥の背中の上に落ちると、首に腕を回した。 『アラカジメ、手綱ヲ付ケテアルノ。シッカリ掴マッテ』  カナイは手探りで手綱を見つけると、両手でしっかりと握った。 『掴んだよ』 『ソレジャ、高度上ゲルワヨ』  青い鳥が大きな翼を動かすと、徐々にカナイの頭が上を向いていく。カナイは落ちないように、手綱を持つ手に力を入れて、鳥の胴に足を回して、必死になってしがみついた。耳には常にゴウ