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人生、何が正解かは誰にもわからないよ!と教えてあげたい

JRの駅の窓口にいつもは見ない行列が…

あっ、そうか
明日から新学期、定期券を購入してるのか。

新しい学校、新しいクラスメート、新しい先生
いろいろと環境が変わる人がいるんだね。


10年以上前のこと
ちょうど今と同じ4月の上旬
夕方の駅のホームで涙をぬぐいながら
一人で身を隠すようにしている男子を見かけました。

背格好や真新しい大きめの制服を着ているところを推察すると
新高校1年生。

ホームには同じくピカピカの制服に身を包んだ
新高校1年生たちの群れが、制服ごとに輪になり
ワイワイガヤガヤと電車を待っていました。

私は、その風景とは対照的な
隠れるように電車を待つ男子の姿を見ながら

もしかして、志望校に合格できず
本意ではない高校に行くことになったのかな?

と察しました。
地方の高校受験は
合格する人の方が圧倒的に多いのです。
不合格の人はごくわずか、目立ってしまいます。

まったく知らない男子だけれど
その様子を見て私まで切ないキモチになったのです。

彼は
自分に突き付けられた結果が悔しくて
自分が行きたかった学校の制服を着た同級生がまぶしくて
キモチを切り替えようとしたけれども
自然と涙が出てきたかもしれない…




あれから10年以上経ちました。
彼は今頃、社会人になっていることでしょう。

私の推察通り「受験失敗」だったとしても
あの時の悔しい気持ちをバネに
一回りも二回りも大きくなり
人生を楽しんでくれているとうれしいなと思います。

「人生、何が正解かは誰にもわからないよ!」

と声をかけたいです。

人生の先輩より

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