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いざ比叡山へ!!ロンリードライバー、2週連続で滋賀へ行く

前回、多賀大社から南郷洗堰までの区間を走った際の記録を記事にしたばかりだが、実は早くも翌週にも再び滋賀県を訪れていた。
距離が近いため軽い気持ちで訪れることが出来、湖岸道路は快走で景色が良い事もあるのでついつい訪れてしまう。

京都や奈良と共に政治や文化の中心地として栄えた畿内という土地柄から文化財なども多く、歴史や文化といった点からも非常に見所のある県と言って良い。
しかし、京都や奈良と異なる点は、なんと言っても琵琶湖という一際巨大な湖の存在に他ならない。
琵琶湖の湖上交通や干拓、治水の歴史なども併せて知ると、一層滋賀県を楽しむことができる事だろう。
私は、いつの間にか近江国に魅了されていたのかもしれない。

そんな益体もない呟きはさておき、今回の旅について語っていこう。
今回の一番の目的地は比叡山延暦寺だ。
前回の記事で当初の目的地としていながらも、その折は寝不足によって断念している。
実に馬鹿げた理由だが、最速でリベンジすることにしたというわけである。

道の駅びわ湖大橋米プラザ

琵琶湖大橋の西岸、すなわち大津側にある道の駅だ。
その名の如く琵琶湖大橋を眺められる位置にあるので景色も良い他、売店や飲食店に加えて観光遊覧船の船着場もあるなど観光の拠点ともなっている。

また、琵琶湖大橋を含む国道477号の上下線いずれからも利用しやすいように接続されていることから、アクセス性も抜群と言って良いだろう。

ちょうどお昼頃に到着したので、ここで昼食を済ませる事にした。

琵琶湖大橋の中央部は大型船が航行出来るように高く作られている。
ごちそうさまでした

これは滋賀県産のニジマスを用いたニジマス丼で、まさにご当地グルメである。
あまり脂がのっていないからか、味はあっさりとしており食べやすい。

なお、滋賀県は醒井養鱒場さめがいようそんじょうというマス類を中心とした養殖場があることで有名で、醒井に行くとマスの押し寿司などが多く売られている。

比叡山

奥比叡ドライブウェイ

比叡山延暦寺は山の中にあるが、ここに辿り着くためには有料道路を通行する必要がある。
その有料道路というのが、奥比叡ドライブウェイ比叡山ドライブウェイの二つの道路だ。
琵琶湖大橋からは奥比叡ドライブウェイの仰木料金所が近いので、今回はこちらから走行した。

なお、これらの有料道路は国道などといった道路法上の道路ではない。
道路運送法に規定される一般自動車道というものであり、民間の事業者が営利目的などで建設する一種の私道だ。
厳密には一般自動車道として認可を受けた道路は道路交通法や道路運送車両法の適用を受ける公道として扱われるのだが、あくまで民間の事業者が運営している道路である事には変わりない。

比叡山峰道レストラン

奥比叡ドライブウェイの途中にある休憩施設で、琵琶湖を一望できるレストランの他、売店などもある。
ここからの眺めはまさに絶景というより他ないので、奥比叡ドライブウェイを利用した際は是非立ち寄った方がいいだろう。

伝教大師像
展望台より
右にあるのがレストラン
駐車場

延暦寺東塔

延暦寺には大きく分けて三つのエリアが存在する。
北から順に、横川よかわ西塔さいとう、そして東塔とうどうとなっており、大小約100ヶ所ほどの堂宇があるそうだ。
そのため日帰りでその全てを回るのは時間的にも体力的にも厳しいことから、早々に諦めて場所を絞る事にした。

上述の三つの地区のうち、東塔地区には最も有名な不滅の法燈を有する根本中堂こんぽんちゅうどうが存在していることから、東塔地区のみに限って拝観する事にしたのだった。

東塔駐車場

大講堂

大講堂の中には歴代の高僧のほか、天皇や聖徳太子の肖像画と共に簡単な解説が記載されていた。
しかし、幼少の砌より諸事情により寺社から遠ざけられており、なかんずく仏教に関しては参拝の仕方すら知らない程だ。
その為仏教についての基礎知識は乏しい事もあり、あまり展示の内容について頭に入ってこなかったというわけである。

こうして考えると、何かを楽しんだり理解したりするためには基礎的な知識が必要なのだとしみじみ思う。
こうしたものをして教養と呼ぶのだろうか。

根本中堂

根本中堂こんぽんちゅうどうは1300年余りの永きに渡り燃え続けているという不滅の法燈がある本堂であり、国指定重要文化財となっている建造物だ。
しかし、明らかに外観がおかしい。
まさかと思いきや、なんと長期に渡る大改修の真っ最中だったのだ
見方を変えれば、大改修中の様子を撮影出来たことは貴重だったとも言えるのかもしれない。


文殊楼

延暦寺の山門さんもん(寺院における正門のことをさす)で、江戸時代に建立され大津市指定文化財となっているそうだ。


何かを焼却する儀式をしていた

比叡山延暦寺に来て最も驚いたのがこの消防自動車で、なんと比叡山延暦寺が自前で所有しているものなのだ
これは多数の文化財を有する延暦寺が山中にあり、万一火災が発生した場合にそれらの焼失を防ぐため、迅速な消火活動を行うにあたり自前で自警消防団を組織しているとのこと。

Twitterにあるように当該車両は京都市消防局からの払下げであるが、これは比叡山そのものが京都市と大津市に跨っているからだろう。
なお、延暦寺東塔地区などを含む建造物の大半は大津市側にあり、この事から一般的に比叡山延暦寺は大津市にあるされている。

車体側面に金文字で記載された「比叡山延暦寺」の一文が強すぎる…。
いかなる火でも消してしまいそうだ。

もっとも、不滅の法灯を有する同寺で斯様な表現を使うことが適当かどうかは微妙なところではあるが。

登仙台展望台

比叡山ドライブウェイの展望台の一つで、大津市街地と京都市街地のいずれも見渡すことが出来る。
なるほど、この立地だからこそ比叡山延暦寺は京都に多大な影響力をもたらしてきたのかと感心させられる場所だった。

織田信長によって焼き討ちされる以前の延暦寺は、僧兵集団という武力を有する軍事勢力の一角だった。
不満がある時は僧兵を伴い京都の街に押し寄せ、朝廷や幕府に対して要求を突きつける強訴と呼ばれる実力行使をしていたという。
この地は京都を見渡すことが出来るので、軍事拠点としても申し分ないというわけだ。
こうした立地についても、直に見るものの説得力というのは違うものだと感じされられるものである。
百聞は一見に如かずとは、まさにこの事に他ならない。

京都市街地を望む
大津市街地を望む

慈照寺銀閣

銀閣寺の呼び名で広く知られ、金閣寺こと鹿苑寺金閣と並ぶ京都の楼閣建築だ。
日本人なら誰でも知っているだろう。
金箔が貼ってある金閣に対し、銀箔が張られていない地味な方の楼閣というのもお馴染みだが、やはり実際に目にすると地味さは否めなかった

これは「向月台」といい、砂で作られたバケツプリンの如き砂盛りだ

そんなに綺麗には見えないが、きっと綺麗なのだろう

こちらも砂盛とよばれるもので、銀沙灘ぎんしゃだんという。

銀閣参道には、すみっこぐらしのショップもあった

湖西道路

銀閣を訪れた後は帰路についたが、やはり帰りも湖岸道路を使い高速料金を節約する事にした。
経路としては京都から国道1号に出た後、国道161号湖西道路を北進して琵琶湖大橋を渡り湖岸道路へ出るというものだ。

大半の区間は快走だったのだが、湖西道路だけはそうもいかなかった。
湖西道路は坂本北ICまでは四車線化が完了しているが、そこからは先の区間は暫定二車線で供用されている。
そのため、車線が減少する坂本北IC付近は渋滞が頻発しているのだ。

また、真野ICから琵琶湖大橋交差点までの区間も二車線であり、多大な交通量に対応できておらず渋滞が頻発している。
これらの区間はいずれも四車線化の工事が進んでおり、渋滞解消も時間の問題であろう。

概ねこのルートを走行した

今回2週に渡って滋賀県の湖岸道路を訪れた理由は色々あるが、その一つは京都へ行く際のルートとしての湖西道路と湖岸道路の有用性を確認するためだった。
愛知県から下道で京都まで行く際のルートの王道は国道8号だが、これまでの記事でも書いた通り国道8号ルートは下策もいいところである
そのため、湖岸道路という国道8号の実質的なバイパスを利用するルートを試してみたくなったのだ。
ただし、京都方面と行き来するのであれば湖岸道路だけで国道1号まで行くよりも、それよりも手前の琵琶湖大橋を経由して湖西道路を利用したほうがいいと考えたわけだ。

湖岸道路を利用した場合の所要時間は、名神高速を利用した場合に比べて一時間半弱余計に要する計算となった。
時間だけで言えばさすがに名神高速の圧勝だが、裏を返せば時間に余裕があるなら湖岸道路ルートは選択肢として十分価値がある
景色も良い上に一部の区間を除いて概ね快走出来る利点は大きいので、高速道路を走るのとは違う楽しみ方が出来よう。


夕飯は、肉のはせ川(彦根店)でハンバーグを頂いた。
焼石がついてくるあたりがビッグボーイを想起させるが、サラダバーなどもないからか、その分お値打ちな印象を受けた。

牛肉100%で美味しかったです


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