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第4講ー常圧蒸留と減圧蒸留

こんばんは
今回は蒸留を圧力の観点から勉強します

焼酎は、原材料を酵母で醸した後、蒸留という工程を経て完成します。
「蒸留」という工程は、液体を気化させる過程で、液体ごとの沸点に差がある性質を利用して焼酎でいうとアルコールを精製することを目的に行います。

焼酎の蒸留の工程は大きく2つに分かれていて、
常圧蒸留:一気圧の条件下で液体を加熱して、精製する
減圧蒸留:気圧を下げた状態で加熱して、精製する

この2つの違いは、アルコールが気化する温度です。
常圧蒸留(一気圧)では、エタノールは約78度で気化するのに対して、例えば0.5気圧で減圧蒸留した場合は約62度とあまり加熱しないでも精製ができます。

減圧蒸留は比較的低温での蒸留が可能になるため、原材料の成分を熱によって変性せずに済むため、原材料の香りや味をそのままに抽出ができ、穏やかで軽快な飲み口になるそうです。
昔からの常圧蒸留は、熱によって成分が変化するため独特の風味に変化するようです。

減圧蒸留でも、どのくらい気圧を下げるのかは蔵によって異なるでしょうし、蒸留の時間も蔵や酒によって異なるようです。

原料や麹、酵母の組み合わせだけでなく、「蒸留」という工程にも造り手の個性やこだわりを見ることができるのも焼酎の魅力の一つですね。

こんばんはこれくらいで、おやすみなさい。

次回は、一度焼酎の造り方を勉強したいと思います。
第5講ー焼酎ができるまで

(写真は、3年前の霧島神宮@鹿児島県霧島市)

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