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体験を売る

今日は京都でコーヒーを飲み歩きながら
訪れたお蕎麦屋さんについてちょっと僕なりに深掘りしてみます。


僕が気になって訪れた蕎麦屋「三味洪庵」さんは、いわゆる「インスタ映え」するお店で、推しメニューは「すだち蕎麦」です。
https://instagram.com/sanmikouan_kyoto

すだちのラーメンは見たことあるし食べたこともあるけれど、蕎麦は初めてです。

東山駅を降りてすぐのところにそのお店はありました。僕と同じく駅から歩いてきた親子もそのお店目当てでした。

店内に入ると、お客さんが椅子にかけて待っています。
#さすが人気店

待つ間にメニューを見て何にするか考えます。
とりあえず看板メニューのすだち蕎麦と、とうもろこしとイカのかき揚げを注文しました。

注文を聞くと同時に店内の席かテラス席かを訊かれました。
テラス席の場合はお一人様+330円になるそうで、今ならどちらも利用できるとのこと。

どこで食べてもお蕎麦の味は同じなのでまぁどっちでもいいんですが、
どんなもんかと思い眺めの良いテラス席をお願いしました。
#なんぼのもんじゃい

せっかく京都に居るのだし初めてのお店だしね。

テラスにはすでに何組もお客さんがいました。
すぐ側に川が流れていて、お客さんは外を観ながらお蕎麦を楽しむことができます。

川の側で飲んだり食べたりするのってなんか京都っぽいよね。
#川床

町の中心に川が流れているっていうのはやっぱり和みます。
川を見るの好きなのでずっと見ていられそう。
川といっても僕が普段ナマズを見かけるような泥土の川ではなく、石と苔が似合う川です。

このテラスで食べてるお客さんたちは、
食事代とは別に、テラスから見える景色(体験)にお金を払っています。

追加料金が発生するにもかかわらず、テラスで食べたいお客さんは後を絶ちません。

これは景観に価値があるからできることで、多くのお店はこういう売り出し方はできまへん。
#できまへんで

しっかりとコストをかけて建物を作り込んで(雰囲気のある良い町屋を利用して)、川のほとりという良い立地を確保しておけば、景観で後からコツコツ回収できるので、お金をかける価値がある。

ここはキチンと押さえておいた方がよさそうです。

三味洪庵さんはここをしっかり押さえてるなぁと感心しながら、すだちの酸味の効いた蕎麦をすすったのでした。

それではまた!

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