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当時の童貞の時の心理を文字にしてみようと思う

同窓会が嫌いだった。
半年に一回だ。必ず参加の呼びかけが来る。

幹事は高校の同級生。クラスが一緒だった。多少の付き合いがある。

高校生になるとグループは陰と陽に別れる。
ましてや情報科学科。
二次元オタを兼ね備えたパソコンオタクの陰キャグループは過半数勢力だった。

陽キャは色恋を、青春を覚えていく。
僕の所属している陰キャはとにかく集まってバカくだらないことで騒いでた。

それが楽しかった。

しかし、陰キャはいずれ陽キャになっていく。
恋を知ったからだ。
女の子からが多かっただろうか。
大学生くらいの年上と付き合う人をよく見た。一人、また一人と大人になっていく。

大学生になれば、陽キャ、陰キャの違いははっきり別れる。
陰キャはとにかくボッチなのだ。
サークルにもゼミにも馴染めない、
多少バイトは馴染めたと思う。

恋愛未経験でその先を知らないまま、また一年、また一年と歳だけとっていく。

同窓会のアナウンスが頻繁に来たのはそんな大学生の頃だ。
その時は皆、大学デビューと就職組は結婚ブーム、陰キャはほぼ陽キャへと鞍替えした。
僕の知っているのは皆変わっていく。

何も変われず置いてけぼりになったのは僕だけだ。
陽キャになることが、大人になって恋を知ることが「普通」だと思ってた。

「普通」になれない僕はただの劣等生なのだ。

大学卒業する年に母は亡くなった。
くも膜下出血だった。
もう仕事も将来も恋愛も何もかもどうでもよくなった。
母は熱心な教育ママで全ての僕の舵は母が握ってた。反発して突き放しても、
次の日にはまたその舵切りは母がしている。
そんな毒親だった。

大学卒業後ニートになった。
恋愛未経験、デブで童貞でニート。
救えない。

何も分からない状態から
新しい道を少しずつ探すが上手く行かない。
生まれながら心のコントロールは下手なのだ。
「頑張れ26歳」
高校生にそうバカにされ全て崩れた。
26歳になっても仕事につかず、
ミスばかりするどうしようもない奴。

世間は皆そういう目で、僕を見てた。

その翌年、弟が結婚する。

まだ僕だけ社会から取り残されてる。
皆ステップを経験してるのに僕だけ子どものままだ。

辛かった。
悔しかった。

僕がマッチングアプリを使って婚活を初めたのは復讐心からだ。

僕に見向きをしなかった女共より絶対に幸せになってやる。
弟の結婚と重なって、当時4年間片思いした女性に振られたばかりだった。
なんとか漕ぎ着けたデートは一回で撃沈した。彼女は王子様を待っていた。
どうやら僕はただの蛙でしかなかったようだ。

マッチングアプリでは女性のどす黒い部分に何度も直面した。

そして恋愛をすると言う事は自分も何度も傷ついてどす黒くなっていくものだと理解した。

荒治療だったが婚活市場は、
子供のままだった僕の恋愛感を急ピッチで大人に変えてくれた。

僕個人の事も変わる。
仕事を頑張るようになった。
オシャレにも気をつけ、選んで貰う人間になる努力をした。
反対に自分がこの人と本当に結婚生活をおくれるかどうか選ぶ人になった。
その時にはもう無職じゃなくなってた。

そんなときに今の妻となる女性と
アプリを通して出会う。
女は愛嬌だ。
本当にそう思う。

会った瞬間から恋に落ちた。
初対面なのに一緒に記念写真を撮ろうと言ってくれた。
僕の体は太って大きいからフレームに収まらない。
彼女は少し体を僕に寄せた。
震える手を抑えて僕も肩を抱いて寄せた。

今までの女性と違ってボディタッチしても嫌な顔をしなかった。彼女はベトナム人だった。
手は帰宅後も一晩中震え続け眠れなかった。

僕と彼女はそこから何度かデートを重ね告白してカップルになる。
その時に分かった事だが彼女も恋愛未経験だった。

彼女とは婚前交渉無しのルールが設けられた。
まるで学生時代を取り戻すかのような付き合いだった。

将来の事に直面した時、
彼女とは一度離れている。

依存心の高さからストーカーにもなった。
訴えられたら捕まるだろう。
よくそこから復縁して結婚出来たものだ。

結婚後、何とか2人で大人の階段を登れた。その翌年に子宝に恵まれ、娘が生まれた。
今現在、すごく幸せである。

GWに誘われ高校の同級生5人で会ってご飯を食べる機会があった。
現在33歳。
10年前の同窓会に誘われた時の恐怖心はもうない。

IBJの加盟店になって婚活カウンセラーとして挑戦することも、
準備期間で一時的に無職であることも物怖じせずに話せた。

社会に10年飛び込めば皆酸いも甘いも経験するのだろう。
5人中、2人は既婚者。
1人は婚約中。
残り2人は独身だ。

僕と違って独身の2人はそれなりに恋愛経験を積んでいる。
開業する結婚相談所の会員に誘ってはいない。
婚活というのはそれなりの真剣さと覚悟がないと続かない事を僕は知っている。

恋愛未経験は婚活市場において、一定数の価値がある。
恋をするという経験は、前任者がいると嫉妬する。
性経験なんて特にそうだ。

年を重ねれば重ねるほど付き合う相手は総合的にみてグレードダウンしていく。
後はお互い愛せるかどうか。

なら初めて同士の恋愛の方が、過去と比べることがないからのめり込みやすい。
比べる相手がいることはさらに茨の道を険しくするような気がする。
そんな道にやる気がない限り親友は誘えない。

ちなみにだが弟はまだ子供がいない。
経済的に作るつもりがないそうだ。
25歳でその道をあいつは選んだ。
それも一つの道だと思う。
ただそれが正解だと思い続ける弟をみるといつももどかしくなる。


長々と失礼しました。
婚活漫画とか、
婚活youtubeとか、
開業にあたって色々と勉強中です。

経営のことはまだ未経験でも、
婚活市場のことは僕自身が結婚まで長く活動していたのでよく分かってます。

詳しくは以下のコラムを書きました。

後は恋愛未経験から婚活市場に飛び込む気持ち、そして結婚後の現在。
それを文字にして現してみました。
多分これって他の婚活カウンセラーさんにない強みだと僕は自信持ってます。
後は国際結婚を実際に経験していることとか。

もし、結婚で真剣に悩んでいる人があれば僕にサポートさせてください。
開業は来月あたりを目処に考えています。

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