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書評するときの著作権問題って難しいよね

こんにちは、ニィ(@Ni_Lemo)です。

今日もブログ運営に関する小話を。

以前確認したつもりでも、毎回気になって調べるのが書籍などの著作権に関する内容です。

本の中の図解ページを写真でアップするとか、「これ、著作権侵害なんじゃ?」って方もたまに見かけます。ある程度基本的な部分は知っておいた方がいいですよね。

僕も専門家ではないですので、自分で確認できたルールに関してまとめてみました。


本の内容を引用するのはOK

本から一部分をそのまま抜き出して、それについて感想を書いたり評論するのはOKです。

引用箇所がはっきり区別されていて、記事本文が「主」で引用部分が「副」であるとわかるなら、基本的には許可なしで利用できます。

その際、しっかりとタイトル・著者名・出版社など引用元を明記することもお忘れなく。


ネタバレ部分を引用するのは微妙

ビジネス書ではなく、小説やマンガなどのストーリー性のある書籍の話ですが、

同じ引用でも、書籍の重要な部分のネタバレはマナー違反のように思います。

ネタバレを含む内容を書く場合は、冒頭に注意書きをするなどの配慮が必要かと思います。

ネタバレを好まない読者も多いでしょうし、著者や出版社もそれを求めていないような気がします。これから読む人のことを考えた書き方をしたいですね。


本文を朗読した動画はNG

YouTubeとかで本を朗読した動画をアップしている方が多くいます。

小説、ビジネス書、絵本の読み聞かせなど幅広いですが…、

これらは著作権の観点で言えばアウトですかね~。

書籍紹介として少しの引用程度ならアリかもしれませんけど、朗読自体が主コンテンツであればパクり(文章でいう転載)と変わりませんからね。

図書館で絵本の読み聞かせを行う、とかならOKですが、YouTubeだと営利目的と判断されますからダメでしょうね。

出版社へ許諾を得ていれば別ですが。


表紙写真をアップするのはOKかNGか謎

この問題はずっと前からどちらかわかりませんでした。

本の中身の文章や図などのコンテンツを写真に撮って掲載したらアウトだなってのは直感的に理解できます。

でも、表紙ですよ? レビューするのに「すごく良かったです!ぜったい読んだ方がいいよ!」とノリノリなのに表紙写真くらい掲載させてくれよと。

・表紙を作成した人に著作権があるからNG
・使いたいならAmazonリンクなどを使う
・写真を掲載したいなら出版社へ許可をもらう


著作権を理解している人ほど「グレーだけどやめとけ」って意見が多いです。

しかしですよ、考えて欲しいんです。ニュースやドラマなどのテレビ番組で本屋さんが映った際、映像に映り込んだ本の表紙について、全部許可を得ているとは思えないんですよね…。

今やブログだけでなく、ツイッターやインスタなどSNSに写真付きで紹介するのは当たり前の時代。それ自体が販促につながると思うんですけどね…。

と思ったら、同じこと考える方がいました。完全に同意できます。

参考: SNSで本の表紙を載せた紹介は、「まだ」違法ですか?


著作権のルールとしてはNGなんでしょうけど、書籍紹介として著者や出版社に対して有益であるなら、表紙写真の利用は可能であってほしいと思いますよ、本当。


絵本の出版社に掲載確認を送った結果を公開しているサイトもありました。

参考: 絵本紹介するときのやり方と出版社別の掲載ルール 前編

対象が「絵本」ですけど、出版社側の回答を見ると、表紙写真・画像であれば紹介に限り認めている出版社がほとんどですね。

タイトル・著者・出版社や紹介文などがあれば許諾なしで利用OKという回答もあります。

ただし、やっぱりすべての書籍に対してのルールではないので、1冊1冊について確認をとるのが一番ていねいな方法と言えそう。


まとめると

書籍紹介は純粋に書籍を紹介したいなら、ためらわずに行っていいのだと思います。

結局は、著者や出版社にとって販促となるなどプラス要素があるならば、著作権の許諾範囲としてみなしてくれるのではないでしょうか? (あくまで予想。疑わしきは確認するのが最善です)

その範囲を超えて、著者や出版社のイメージダウンとなる内容の書評やコンテンツ制作者だけが利益を得るような場合にはアウトというところでしょうか。

ルールを理解した上で健全に紹介できると良いですね。