『名もなき77億のあた詩たちへ』
③ 恵比寿で詩人のおっさんが乗車してきた件
原宿駅からとろとろと山手線andあたしが、所謂「内回りで」東京の御へそ/軸を中心に廻りんこ始めたらば、まだ加速もする前に、浮世神奇なもうひとつのホームが、走り始めたばかしのこの黄緑色のぐるりん山手線の右手側の窓越しに透いて映って参りました。
あたしの紅涙ごしみたいにまみえては近づいてくるそのホームは、幻でもないし、それでも黄緑色の屋根の無人駅。このroudeする山手線の黄緑色とはあからさまに生命感の違う黄色味が少し強めの淡い黄緑色