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(偽)トリリンガルです。

こんにちは。

通常、ドイツ語学習者が語学学校や大学で学習するのは、いわゆる高地ドイツ語と呼ばれるドイツで標準語とされているものです。これは、ルターの宗教改革、活版印刷の発明を期に統一されたドイツ語の基礎となったものです。
例えばドイツで小学校に通う子どもたちが、国語の時間に学習するのもこの高地ドイツ語です。

ただ、ドイツにも方言は多く存在し、言語学者ですらその数を正式には把握できないと言われています。
その数およそ60〜数百とまで言われるようですが、その中には日本語で言うところの大阪弁のように広く認知されているものから、離島で話されるごく限られたコミュニティだけで、またその外に伝播しない日常語や方言が含まれます。

今回は、北ドイツ地方の方言について触れる機会があったので、私の経験も含めて標準ドイツ語とは少し違ったドイツ語の話をしようと思います。

私は標準ドイツ語に加えて、住む地域によって3つの異なるドイツ語を使い分けてきました。

あら不思議、ドイツ語だけでトリリンガル(笑)。

近代ドイツ語が生まれて500年。未だに私のドイツ語が統一を見ないのは一体どういうことなのでしょうか( ̄▽ ̄;)?。

使ってきたのは主にプファルツ語、ルール工業地帯周辺で話されるルールドイツ語、そしてベルリン方言です。

実際、道端やお店などでの交わされている現地の言葉が、教科書で学んだ多くのドイツ語と大きく異なるという現象は、ドイツ語圏に行くと誰でも経験することです。ドイツ語圏には実際、ニュースや公共機関で使用される標準ドイツ語の他にも数多くの日常語が存在し、その上共通の日常語というのが存在しません。

そんな地域性に富む日常語に親しみを感じていたので、新天地で生活するとなればその都度、現地の日常語を使用してきました。若い頃からドイツ語圏の様々な地域で多くの人々と寝食を共にしながら身についた日常語です。
面白いことに、標準ドイツ語では思い出せないことでも、日常語の方は自転車に乗るのと似た感覚で体が覚えているのです。

頭で覚えた標準語、体で覚えた日常語。

話し言葉であるという性質上、文字ではなかなか表現しにくいのですが、そんな、教室では学習しない実践的ドイツ語体験の場を作ってみるのもいいかなと思っています。

ドイツ語圏内に住んでいた、あるいは住んでいる方で親しみのあるドイツ語(以外でも)の日常語があれば教えてください^ ^。

Alla dann,

最後まで読んでくださりありがとうございました。



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