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めがね舎ストライク職人 横山

安価で良いものが多くなり、購入手段もたくさんある今日。

買う側も売る側もさらに作る側も未来への投資として、ものに責任を持とうする人達が多くなってきています。

今後のものづくりはどのように変化していくのか。

皆さんはものを買う時、どのような基準で買いますか?

見た目、値段、コンセプト、憧れ…様々な要素があると思います。

そんな中で作り手の想いに共感してものを買うといのは心地良い未来への投資になるのでないか。

めがね舎ストライクの職人 横山も、責任を持ってものづくりに取り組む一人です。


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横山 裕一 33歳 大阪府出身

たまたま外しためがねがきっかけとなった

前職は10年程販売をしていたんですが、そこでインディアンジュエリーのアーティストに会いにいく機会があったんですね。その時にアーティストや職人というものに魅力を感じました。

実際にアメリカに渡ってナヴァホ族やホピ族に会いに行ったんですよ。

その経験を経て、販売員・アーティスト・お客さまの距離が一つになれば良いなと漠然と考えるようになりました。

自分がいたお店にめがねは置いていなかったのですが、自分の仕事を見つめ直している時に掛けていためがねを外したんですよね。

その時に、「あ、これや」と。笑

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実際にインディアンジュエリーのアーティストに会いにアメリカに。


“しっかりと答えること”に、向きあっていきたい

もともと販売員、現在は職人という二つを組み合わせていくのが仕事の基本です。

自分の作ったものを自らお客様にとどける中で大切にしていることは、お客さまに新しい自分を見つけてほしいということ。新しい自分を見つけて、驚いてもらうのが理想ですね。

大袈裟に聞こえるかもしれないですけど、新しい自分を見つけて、その人が変われば周りの環境が変わります。ひいては人生も変わるかもしれないじゃないですか。そういう考えを持ってお客さまと接しています。

そこに向きあって誠実にやっていこうと思ってます。

職人として目指すべきところは、まずは技術と手法のストックをしっかりと積むこと。その上で販売員の経験を生かしてお客様が不満に思っていることや、困っている事に対してリアリティを持った提案をする。

「しっかりと答える」ということが理想ですね。

めがねの工程はある程度決まったものです。その中でも、量産の採算が合わない、お互いの会社的に…笑 と言った様々な障害があるんです。

そこの障害を1つでも無くせる職人になりたいです。そしてそれがお客さまに対してより寄り添うことになるのかなと。

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自分を3つの要素に分ける

これが一番ムズカしかった!笑

言葉にすると、努力、誠実に向き合う、後….夢みがち!笑

それが自分の原動力ですね。

めがね製作を楽しむ

ストライクに来店される方にはめがねの可能性を感じてもらいたいですね。めがねって実はすごく幅が広いんですよ。その楽しさを知ってほしい。

めがね舎ストライクは工房併設で、お客さまがいつでも製作風景を見られるようになっているんです。

なので、いつ見られても大丈夫なように精進していきたいですね。

直にものを作っている場面を見る機会ってあまりないじゃないですか。

その姿を見て、めがね職人になりたいと思う人が出てきたり、職業を選ぶときの一つの選択肢になれば職人冥利ですね。

フラットにお客さまに対応できる。職人、デザイナー、販売員の距離が近いのがめがね舎ストライクの強みです。

結果、お客さまにより細かい提案ができることに繋がるので。

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めがね製作を楽しむ方法ですか?

夢を見ること。これに尽きます。

そうするとやっている作業に意味づけができるようになります。夢のためにやっていると思うと苦じゃなくなりますね。やらされ仕事だと辛いんですが、自ら望んでやっていると思うことが大切です。

めがね舎ストライクの職人横山のようになりたいと思ってくれる人が出てきてくれるのも夢の一つです。

ストライクって職人と販売員のいいとこ取りじゃないですか。それを目指してきてくれると嬉しいですね。

職人になりたかったのに、販売もしないといけないのかというネガティブな方向ではなて、職人として製造しつつ、それを直接お客さまに渡すことができるというポジティブな人が増えてほしいです。

それって巡り巡って良い社会になると思う。

以前工房で使う椅子を作ってもらったんですけど、その人の背景や考え方、ひいては家族関係まで知ったときその椅子の見え方が全然違ってきたんですよね。

そんなものづくりをしていきたいです。

その分責任感は増しますし、技術も必要。簡単な仕事ではありません。

困難な場面に直面するときは「努力、誠実、夢」に立ち返ってブレずにやっていこうとおもいます。


めがねって一度買うと数年、数十年のつき合いになるものです。

特に直接身に着けるものだからこそ、少しでも愛着のあるものにしていきたい。自分の持ち物の中に、それを作ってくれた人の顔まで浮かんでくるというものはそうはありません。

お客様と向きあって、それにあったものを作る。愚直な姿勢でものづくりに取り組む姿勢はまさにこの言葉を感じさせてくれます。


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