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コスプレ衣装の作り方ー実践編その②、衣類編ー

此方から引き続き、今回は衣類へとなります。

・スケスケドレス

・胸元下リボン

上記二点を製作していって、他小物(手袋、ガーターベルト等)は市販品を使用します。

本体のこのスケスケドレス、大分厄介です。

何故なら、染色と刺繍代わりのステンシルがあるから。

染色も施す場所によっては、買った布をそのままただ染めればいいだけでなく、衣類の形によって最低限の裁断と縫製をして施します。特にこのスケスケドレス。確かに薄い布で透けてますが、実際に人が着用する事を考えるとスケスケの布一枚だけでは強度に問題があるので、二枚重ねにして製作することに。

生地がずれないように二枚重ねて、端処理を施してやっとこ染められます。

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二色のグラデーション染め(これは一色でもいいのに、二色の方がきれいだし好みだからと二色グラデーションを決行した中の人間の責任)を施し…。

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設定画だと刺繍だけど、刺繍は時間とお金がとってもかかりすぎて大変なのでクリアファイルで簡易ステンシル用の版を作り…。

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布用ラメ塗料、一か所につき三回厚塗りして新品一瓶丸々見事に使い切り…。

そんなこんなで布の下準備は終わらせて本番の組み立て(縫製)に入れるんだ。やっとだ。

今回の衣装、ドレスっぽい要素がありますがパターン(型紙)自体は案外シンプルです。

全体像はこんな感じ。(実寸の型紙ではなく平置きのイラストがミニチュアで書かれているだけです。あくまで参考にどうぞ)胸元の三角ビキニ以外は大体四角いからシンプル←

とは言え、グラデーションで染めた際にそこそこ縫製済みなので大分縫う箇所も少なく楽と言えば楽なような???全てロックミシンで仕上げる方もいるかとは思いますが、私は0.5㎜~1㎝幅の三つ折りで処理をしました。

胸元下は総ゴムなのでサイズの融通も大分利きます。

ドレスの次はアンダーバストのリボンですね。ドレス同様透けてるらしいのですが、そこは差異を付けるために「ドレスよりかは透けないけど透けてる」リボンにしようと思います。

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四種類のリボンを使用して錬成します。透ける素材中心です。無いものは作るしかないんだよ…!!!

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はい重ねて、縫って。

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また重ねて縫って。

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重ねて縫います!!これで完成。

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みんな気になる資材費について。

因みに、資材費ですが百均資材も多用しており安いんじゃ…?とお考えかもしれませんが、逆です。資材費をね、押さえるために百均を多用なのです。

ロイヤル・アイシング衣装は三着ほど製作していますが、大体生地代含めて資材代だけで1万2千円~1万6千円(選んだ生地によって多少の変動あり。ガーターなどの市販品小物は入れないでこの金額)程掛かっているので百均資材を多用しているからと言って決してお安く抑えられる訳でもないんですね。

ドレス生地を日暮里のトマトの100円コーナーだけで補うとかの縛りルールで製作するのであれば価格も低く抑えられるかと思いますが、通常の手芸店で購入して製作する場合は少なくてもそれくらいは掛るかと……。

時にアンダーバストのリボン部分、手芸店で売っているリボンでも再現しようとすれば出来るんですけど、その場合上記で書いた値段以上に費用が掛かるので(多分そしたら確実に2万超える…)。


そしてそこに製作にかかった時間分の作業費(人件費)を乗せて考えてはいけない。絶対考えてはいけない、絶対だ。

(でないとえらい金額になるからね!!)

人様にお譲りする場合は、資材費だけでなくちゃんと人件費も含んだ額を割り出して金額お出ししてますけどね。自分で作って自分で着て遊んでいた頃はそこら辺は考えないようにしてましたw正気に戻ったらなかなか出来ない趣味じゃないかな、コスプレ。狂ったまんまがちょうどいい気がします。


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