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RAWで撮る?JPGで撮る?
今回はRAWで撮影した画像とJPGで撮影した画像を、現像して比較してみます。JPGとRAWをLIGHTROOM(現像ソフト)の自動同期で、同時に現像していきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1651158668505-vOE2RnALBL.png?width=1200)
まずは露光量を上げ、ハイライト、白レベルを下げ、シャドウを明るくします。
![](https://assets.st-note.com/img/1651158959388-6UBGE5nj4l.png?width=1200)
テクスチャと明瞭度を下げ、部分的な明暗差(コントラスト)を下げ、ふんわりとした印象にします。
![](https://assets.st-note.com/img/1651159122117-WtZ9LI3lFl.png?width=1200)
ホワイトバランスで黄色味を補正します。きれいな肌色になって来ました。
![](https://assets.st-note.com/img/1651159236644-DPH3oVcaIx.png?width=1200)
HSL/カラーでオレンジ色(肌)の調整を行います。オレンジの色味を下げると少しピンク色の肌になります。
最初に露光量上げたので画像の彩度も上がっていますので、彩度を下げます。
![](https://assets.st-note.com/img/1651159731686-QuuF5GR4oO.png?width=1200)
若干肌が暗いので、オレンジの輝度を上げます
![](https://assets.st-note.com/img/1651159785418-OXgt9wYsPm.png?width=1200)
背景の空を青くするため、カラーグレーディングのシャドウ部分を青方向に振ります
![](https://assets.st-note.com/img/1651159877417-wxVh1SDlmX.png?width=1200)
元々ISO感度を上げて撮影しているため、ノイズ(白い点々:輝度ノイズ)が出ていますが、更に暗部を明るく持ち上げているので、更にノイズが酷くなっています。ノイズ除去を65まで上げました
![](https://assets.st-note.com/img/1651160334106-Lrxm4r8oAb.png?width=1200)
等倍表示するとノイズ除去を更に上げてもノイズが目立ちます
![](https://assets.st-note.com/img/1651160379665-aO7AXSaZeo.png?width=1200)
最終的に等倍表示でノイズを目立たなくするため+92まで上げました
![](https://assets.st-note.com/img/1651160439904-akRTmIuI1x.png?width=1200)
ではトリミングした画像を見比べてみましょう
左がJPG、右がRAWを現像したものです
JPGを編集すると、色味が強くコントラストも強く不自然になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1651160550777-Zq7fEd6YA2.png?width=1200)
細部を拡大してみます
左のJPGはかなり細部(ディティール)が失われています
髪や、目尻を比較してください
![](https://assets.st-note.com/img/1651160741561-XeVlaJw5Zj.png?width=1200)
左のJPGは色もベタッとしていますし、髪のディティールがありません
![](https://assets.st-note.com/img/1651160741552-ADRZR3wR6G.png?width=1200)
同様にもう一枚現像してみます。上がJPG、下がRAWです。上のJPGはカメラが少し補正してくれたため、RAW画像(元々の本当のデータ)より明るくなっています
![](https://assets.st-note.com/img/1651161080279-tUUyJ8kft3.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1651161080963-zff4MRZEkg.png?width=1200)
露出を上げ、ハイライト、白レベルを下げ、シャドウを持ち上げます
顔のコントラストが強いため明瞭度を下げます。
![](https://assets.st-note.com/img/1651161088636-3Fipb1kq7t.png?width=1200)
ホワイトバランスを調整し、黄色味を抑えます。調整は青ー黄のスライダーのみ
![](https://assets.st-note.com/img/1651161087675-W643zprYUP.png?width=1200)
HSL/カラーでオレンジ(肌)の色相を下げ、彩度を下げます
![](https://assets.st-note.com/img/1651161089556-Q8UvPJlehe.png?width=1200)
更にオレンジの輝度を上げ、肌を明るくします。
![](https://assets.st-note.com/img/1651161090520-0aJ87PukCu.png?width=1200)
カラーグレーディングでシャドウを青に転ばせます
![](https://assets.st-note.com/img/1651161091532-5VTKJPIGZq.png?width=1200)
等倍でのノイズは、右の小窓から確認できます
![](https://assets.st-note.com/img/1651161094296-bwSZcwU8u6.png?width=1200)
今回は+54まで上げました
![](https://assets.st-note.com/img/1651161093355-Eyv6YOT9J9.png?width=1200)
等倍で見るとまだザラザラしています
![](https://assets.st-note.com/img/1651161092416-pwjSSM4ZKk.png?width=1200)
ノイズ除去を+85まで上げました。ノイズは消えますが、ディティールも失われますので、本来なら+30位を限界とするのがオススメです。
つまり、適当に撮影して後からRAW現像しても限界があります。
撮影時に現像のゴールに近いかたちで撮影するのが得策です。
![](https://assets.st-note.com/img/1651161081983-N4Cev2ZxnZ.png?width=1200)
元々JPGはカメラで少し調整されていたため、似たような感じに調整を詰めました
![](https://assets.st-note.com/img/1651162504138-pv43g1NfIG.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1651162505045-NGxtzsysiG.png?width=1200)
等倍で比較すると、ディティールの差がわかります
左(JPG)は目や髪の細部は失われています
![](https://assets.st-note.com/img/1651161084949-EMhiBgSb0V.png?width=1200)
ソファにも左(JPG)はかなりのノイズが出ています。
しかしノイズ除去を強めると、更にディティールが失われます
![](https://assets.st-note.com/img/1651161083976-ejXoTFbyea.png?width=1200)
肌の比較です。左のノイズは作品としては成立しないレベルです。
![](https://assets.st-note.com/img/1651161086769-EmeCJb8FAf.png?width=1200)
RAWと、JPGの現像後の画質の差をご理解いただけましたでしょうか。
しかし、RAWのデメリットもあります。JPGはある程度カメラが補正した画像(シャドウを持ち上げたり、ノイズを減らしたり)を出してくれますがRAWは補正が無いので現像が必須です。
撮影の設定で、RAW+JPGで両方保存して、補正が必要な写真だけRAW現像するのも一つの方法です。
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