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どうやってボカす?ボカしの方法

ボケを大きく作るには条件があります。その条件の一覧が下の表になります。

・センサーサイズ
センサーサイズは、用意するカメラの種類によります。センサーサイズの大きい順からフルサイズ、APS-C、フォーサーズ、スマホ等となります。つまりカメラの選定時点から、ボケを大きく作れるカメラ、作りにくいカメラがあります。
私も最初に購入したカメラはAPS-C(NIKON D7000)でしたが、より背景をボカした写真が撮りたくて2台目はフルサイズ(D750)にしました。

白い四角がカメラのセンサーです

ここでボケをシュミレートする便利なサイトをご紹介します。

https://dofsimulator.net/en/

DOFシュミレーター

こちらのサイトはカメラの設定を変えて背景がどのぐらいボケるかシュミレーションできるサイトです。レンズ購入の比較検討にも非常に役立ちます。
ここからは上記サイトでシュミレートした画像で説明します。

・絞り
絞りはカメラで撮影時にどの程度センサーに光を入れるかという調整で、選ぶレンズによって絞りの可変域が変わります。
ボケを大きくするためにはそのレンズの開放F値(小さいF値)に設定しましょう。焦点距離50mmで左がF1.4、右がF4.0です。

F値を変えた場合の比較

ズームレンズは焦点距離を変えることで、画像を大きくしたり、小さくしたり出来ますが、開放のF値が明るいレンズでF2.8です。暗いレンズだとF3.5~等、大きくボカすには不利です。
一方単焦点レンズは開放のF値がF1.4や特殊なものだとF1.2といったボケを作りやすいレンズもあり、ボカすためには有利です。
CANON、NIKONは50mmF1.8の単焦点レンズを割安で出しているので、ボケを安価に楽しみたいならオススメです。※撒き餌レンズとも呼ばれています(笑)
初心者向けのキットレンズだと開放F値は3.5からだったりしますので、なるべく開放(絞り優先モード)、なるべく望遠で遠くから撮影するのがオススメです。

・被写体と背景までの距離
被写体と背景が近い(例えば背景に壁にくっついて撮影)とあまりボケません。被写体の背景を遠くにすることで大きなボケを得られます。
これは皆さんがどのような構図で撮影するかによって変わりますので撮影時の背景の選び方が重要になります。皆さんの撮影センスが問われます!

焦点距離50mm被写体までの距離1.3m、左が背景までの距離が無限遠、右は背景までの距離2m

・焦点距離
なるべく望遠(焦点距離が大きい)で撮る方がボケます。
しかし、ズームレンズだと例えば【70-200mmF2.8】といった開放F値の変わらないレンズ(高価)も有れば【18-300mmF3.5-6.3】といった開放F値が変わるレンズ(安価)もあります。
開放F値が変わらないレンズは常に開放でなるべく望遠で撮ります。
開放F値が変わるレンズは【広角18mmだとF3.5-F22】、【望遠300mmだとF6.3-F40】といったように望遠にするほどF値が大きくなってしまいます。
この場合もなるべく望遠で撮影してください。望遠にするとF値は大きくなるものの、それ以上に望遠によるボケの効果の方が大きくなります。

左が70mmF4、右が300mmF5.6

・被写体までの距離
被写体が近ければ背景がボケますが、ボケを重視して被写体に近づき、構図が悪くなれば、作品として成り立たなくなるので、撮影時にあまり意識しなくても良いです。

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