見出し画像

いっちょかみの渦の中で

色んなことに怒っている人たちがいる。

怒っている色んな人たちがいる。

せっかく暖かくなって心穏やかな季節になってきたというのに、不安なニュース、腹の立つニュースが続いている。
今私たちはあらゆる手段でそれらのニュースへ言及することができるし、他人に見てもらったり、こちらからアクセスするのがとても簡単な時代を生きている。簡単ということは、大して考えがなくてもなにかは言えるということだ。

私は今、その簡単な「いっちょかみ」の意見達が大きな渦となり、世間全体を巻き込むような大きな力を持つ時代を生きている気がしている。その渦には責任感や当事者意識なんてないから、ほんとうに恐ろしい。

「いっちょかみ」だって大事だと思う。感情をストレートにみんなと共有するのも必要だろう。それで救われる気持ちがあることも確か。
でも、たいそうな意見を世間に向けて大発表している・深い思慮のもとで何かを言っている気になりたくてただ「いっちょかみ」をしているだけの人が、実は案外多いのではないだろうか。
これは私がすぐ「いっちょかみ」をやりたがって、他人の意見にすぐ惑わされる性分だから尚のこと意識してしまうのかもしれない。

渦を感じる。渦の中に入っていることを自覚する。
渦の方向をよく見定める。
情報は確かなところから得る。
できるだけ地味で、欲が無く、淡々と動いているものへ目を向ける。
渦にとって正しいものより、自分や周りの大切な人にとって正しいものの為に動く。

それが今自分にできることかなぁと思っている。