第56回:巻き爪かな?
突然ですが質問です。
皆様が思う『巻き爪』のイメージは何ですか?
『女性に多い』
『ヒールを履いている』
が頭に思い浮かべるかと思いますが巻き爪は男性にも起こりうる状態です。
では、巻き爪はどんなものなのか細かく説明いたします。
概要です。
巻き爪とは、爪の先端が内側に巻いたように変形した状態です。
狭い靴や過体重など生活習慣も原因となります。
疫学です。
日本人の場合は10人に1人が巻き爪だと言われ男女比率はほぼ同じと言われています。
男女とも靴の相性や爪の切り方やケア不足、指先を過度に使うスポーツが主な原因です。
成因です。
巻き爪は主に「間違った爪切り」、「爪への過剰な力」、「指に力がかからない状態が長く続くこと」などが原因で起こります。
症状です。
巻き爪の症状はほとんどの場合、足の親指に生じます。
初期段階では、爪の周りの皮膚が炎症を起こり赤くなり痛みがでる。
進行すると、皮膚に爪の圧力がかかりさらに炎症が激しくなり、しこりができ、最終的には『肉芽腫』になってしまいます。
重症になると指先が化膿になってしまいます。
診断です。
水虫が疑われる場合は爪の一部を採取し検査を行う事が大事になってきます。
治療です。
爪が靴などに当たらないようにし、清潔な状態を保つのが重要です。
巻き爪の治療法は、主に保存療法と手術療法があります。
保存療法には、クリップ法と爪矯正があります。
「VHO式矯正法」「弾性ワイヤー法」が行われる事が多いです。
①VHO式矯正法は、軽症から重症まで幅広く対応できる治療法です。
痛みや出血がないケースが多く、15分程度の処置で済むため、仕事帰りに受けることも可能で通常2~3か月に1度の通院で治療ができます。
専用ワイヤーを爪の形に合わせてカットして曲げて、爪の両サイドに引っ掛けて、専用フックで巻き上げて固定します。
そして、余分なワイヤーを切った後に人工爪でワイヤー突出部を覆います。
②弾性ワイヤー法 は痛みがなく、比較的装着も簡単です。
つけた日から稼働が可能ですが、曲がった爪の2ヶ所に穴を開けて装着するので、爪が伸びていないと装着できません。
曲げても直線状に戻る特殊合金製のワイヤーを通し、矯正します。
また、爪を保護するための1つとしてテーピング方法もあります。
予後です。
痛みが少ない軽症の場合、巻き爪の原因を取り除く下記の行動を実践することで、自然に解消するケースもあるようです。
①自分に合った靴選び
②深爪しないようにする
③歩き方等
この3つの生活習慣を改善するといった内容です。
ほとんどの方はどこに行けばわからずそのままにしがちで深爪にしがちなパターンがあります。
その時は、皮膚科に行き治療する方法が多いのですが整骨院でもやっているケースもありニーズに合わせてやっていきます。
お困りの方は是非、皮膚科か整骨院に勇気を持って足を運んでください。
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お忙しい中、サポートして頂き誠にありがとうございます。