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サバティカル休暇で1ヶ月会社を休んでわかったこと

ワークライフバランスが毎日のようにニュースを賑わせるなど働き方についての見直しが盛んな今日この頃、企業によってはリフレッシュ休暇という名目で社員に長期休暇を取らせるということがあるそうです。今回は自分が3年に渡って自主的に取り組んできたサバティカル休暇についての話。

サバティカル休暇って何?
サバティカル休暇とは目的を問わない長期休暇のことで、大学の教授が数年ごとに取得していたのでぼくもやってみようと思った。実際、ぼくの大学時代の恩師もサバティカル休暇を取得していた。ぼくはすでに3年に渡って毎年1ヶ月サバティカル休暇を取得するということを続けている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%90%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AB%E3%83%AB

長期間勤続者に対して付与され、少なくとも1か月以上、長い場合は1年間となることもある。6日間働いた後、7日目は安息日とする旧約聖書のラテン語 "sabbaticus" (安息日)に由来する。

伝統的には大学教員に多く採られている制度であって、研究休暇、在外研究などの呼称もある。研究者、カトリックの聖職者やプロテスタント系の牧師、小説家、漫画家、音楽家、スポーツ選手などがしばしばサバティカルを使い、長期研究調査や執筆などの目標達成、あるいは休息する充電期間として用いる。

ワークライフバランス(仕事と生活の調和)の理念などを踏まえ、ヨーロッパを中心に企業でも取り入れるところが出てきている。例えばイギリスでは20%の企業にキャリア・ブレーク(英語版)制度があり、10%がその導入を検討しているとした調査結果もある。日本企業での導入例はまだ少ないが(日本での導入例としてはヤフー[1]などがある)、大学では「サバティカル研修」の名称で教員に対して本来の職場を離れての研究を認める規程を設ける例が増えている[2]。

サバティカル休暇は制度じゃないの?
ぼくが所属する会社にはこういった長期休暇の制度はない。サバティカル休暇を制度として定めている企業の方が少ないと思う。ぼくのサバティカル休暇は正確に言うと1年分の有給休暇の消化という形になっている。ぼくは幸いなことに健康を崩すことなく1年間働くことができている。家庭の都合で休暇を取らざるを得ないという事情もないので1年働くと有給休暇がそのまま残ってしまう。これをきれいに消化するために始めたのが(自主的な)サバティカル休暇だ。

なんでサバティカル休暇を取り始めたの?
制度じゃないのになんでそんなことを始めたのか疑問に思う人もいるかもしれない。ぼくの最初の出発点は自分のワーカーホリックを矯正するためだった。1年365日働き続ける(イメージです、実際はちゃんと休んでます)ことを続けていた時に、このままではまずいと思ったのがきっかけだった。何がまずいのかというと、ワーカーホリックがいると組織がその人に依存し始めて健全さを失ってしまうからだ。チームとして機能するためには属人性はありつつも、チームとしての健全さを保つことも必要になる。過度にチームが自分に依存しないようにするにはどうしたらいいか、その問いへの答えのひとつがサバティカル休暇だった。

思い込みから自由になる
元々、よいチームをつくるということは最後に自分がクビになることだという職業観を持っていたから、自分がいなければチームが回らない状態にしたいとはちっとも思っていなかった。でも、ワーカーホリックは何でも最後は自分がやればいいやって思って仕事を自分で抱え込みがちだ。だから、サバティカル休暇を無理やり取ることで自分から仕事を引き剥がそうと思った。自分じゃなければこの仕事はできない、そんな思い込みから自分を解き放ちたかったのだ。

サバティカル休暇を取るために
そうは言っても現実は厳しいものだ。目の前には自分がやらねばならない(と思い込んでいる)仕事がうず高く積もっている。まずは6ヶ月先に1ヶ月丸々休むぞと宣言することから始めた。そしてそこから引き継ぎのための準備を整えていった。その準備をするために休日出勤することもあったけど、それはワーカーホリックからすれば大したことではない。どうやったら自分がいなくてもチームが回るのか、それを真剣に考えた6ヶ月だった。

実際どうだったのか
満を持してサバティカル休暇に入ったわけだが、メールとチャットをずっとチェックしてしまうという毎日が続いた。これがワーカーホリックというもので、休みだとわかっていても気持ちが完全に仕事に向いてしまっているのだ。チームの方も引き継ぎはしたけれども、判断が必要な場合には自分が対応するという状況だった。用事がある時は対応できなかったが、それ以外の時間は実質的に仕事に張り付いていた。これが1年目のサバティカル休暇だった。全然サバティカルになってないし、むしろ不健全さをさらけ出してしまったので何とかせねばと心に誓った。2年目にはワーカーホリックに対する処方箋として仕事用のスマートフォンは家に置いていくという治療法を行なった。これでちょっとワーカーホリックが治ったように思う。3年目の今年はコルクで社会人インターンをやっていたこともあって仕事に対応する余裕などなかった。仕事を休んだという感覚はなかったけれど、チームはぼくから巣立って自分たちで自立していこうと変化し始めた。その顛末は別のnoteに書いた。

1ヶ月休んでみてわかったこと
サバティカル休暇の間、社会人インターンに行くことによって、本業とは違う視点を持つことが仕事の成果につながると学べたことが一番の大きかった。仕事で学べることというのは本当に人生の一部分でしかない。ワーカーホリックというのは時間の大半を仕事に費やしているため、別の視点を持つことが難しい。ワーカーホリックであることで出せる成果もあるのだが、それだけではいつか収穫逓減の法則(頑張っても成果が出ない)に引っかかって限界を感じるようになる。そうなった時には大きく視点を変える必要が出てくる。サバティカル休暇を使って新しい視点を手に入れるというのは、キャリア上のリスクなしで成長できるという意味でとても有意義な時間の使い方だと思った。

変化は人生の調味料
サバティカル休暇をとってそのまま転職を決断する人がいると聞く。サバティカル休暇は自分の人生について考える大きな転機になる。コルクで社会人インターンを経験したことによってぼくの考え方は大きく変わった。ぼくは変化は人生を楽しむための調味料だと思っている。幸せというのは人それぞれだと思うけれど、自分の人生に変化というアクセントを加えることをおすすめしたい。人生100年時代と言われる今であったとしても、毎日同じように仕事して過ごしていては人生が退屈になってしまうのではないかと思うからだ。サバティカル休暇だけが変化の起点ではないのだから、自分なりに小さな変化を意識してみるのが良いのではないかと思う。

初めは小さな一歩から始める
変化の起点はほんのささいなことで構わないと思う。それを習慣にすることで自分に起こる小さな変化を楽しむことができれば、その経験が次の変化へ繋がると思う。ぼくはコルクでの社会人インターンを経験してからツイッターを始めた。日常的にツイートすることによって自分の感覚に変化が起きていることを毎日実感している。


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やっさん/永安隆史

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心に浮かんだよしなしごとをそこはかとなく書いていきます。社会哲学に興味がある人事。フリーランスで社外人事をやっています。