高負荷小箱のはなし
小箱ゲームというと、短時間でカジュアルに楽しめるボードゲームという認識が大半かと思います。中量級、重量級の合間にちょっと息抜きに遊ぶようなイメージでしょうか。
今回はちょっと異色な「重い小箱ゲーム(高負荷小箱)」もおもしろいよ!というおはなしです。
高負荷小箱とは
ここで言う高負荷小箱は「小箱サイズで、30分以内の短時間ながらゲーマー向けの難易度のゲーム」をイメージしています。
これまで(2021年7月)に、私は高負荷小箱といえるゲームを2つ作りました。
脳への負荷≒充実感と考えていた私は、小箱で充実感の高いゲームが求められないはずはないと考えましたが、下図のように数は多くないようでした。
図1:高負荷小箱の立ち位置
このときの私には先述の「小箱ゲームはカジュアル用」という認識が無かったんですね。
結局、気に入って頂いた方もいらっしゃいましたが、多くの人に求められているとまでは言えないのが現状です。
拙作については、合う合わないがあることなのでよいのです。
けれど、高負荷小箱全体がもっと注目されてほしい(そしてあわよくば私のゲームも遊んでもらいたい)その一心からnoteを書くことにしました。
高負荷小箱のすすめ(小箱ゲームが好きな方向け)
カジュアルにゲームを楽しみたい方は「小箱ゲームは気楽に楽しめて良い」とお思いでしょう。確かにその通りです。でも心のどこかで、「もっと重いゲームもやってみたい」と思っているのではありませんか?
そこでおすすめしたいのが高負荷小箱です。
コンポーネントが少なく短時間で終わる高負荷小箱であれば、重ゲーで味わる楽しみの一端に触れることができます。高負荷小箱は、より大規模なゲームを楽しむためのステップとして、非常におすすめです。
高負荷小箱のすすめ(中箱・重ゲーが好きな方向け)
そして、いわゆる重ゲー、中量級ゲームが好きな方たちの中には、「小箱ゲームはカジュアル向け、息抜き用」の認識があるかと思います。
しかし、そのようなゲームをプレイするためには、それなりの人数をそれなりの時間集める必要があり、特にこのご時世、なかなか遊べない哀しみに沈んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが高負荷小箱です。
短時間でしっかりとした思考の交流、満足感を味わえます。
高負荷小箱を続けて遊ぶ会なんて、とても魅力的だと思いませんか?
おすすめの高負荷小箱
私のおすすめ高負荷小箱を載せておきますので、興味のある方は是非。
・タギロン
2~4人用 数字当て推理ゲーム
・コーディングギア
2人用 プログラミング×将棋っぽいゲーム
・トリックと怪人
2~4人用 推理ゲーム
めめめのアトリエのも載せます。
(どちらも初回は1~3人でのプレイがおすすめです。4人でも遊べます)
・Antique Unfair
好事家たちの骨董品自慢大会のゲーム
・里山さすてぃなぶる
里山の生態系をコントロールする完全情報ゲーム
現在、高負荷小箱はあまりメジャーではありませんが、多くの人が需要を表明することで質の高いものが増えていくと思います!
同人ボードゲームは需要が明らかでないと少部数しか作れませんから、気に入った方には是非その需要を表明して頂きたいと思います。
高負荷小箱のすすめ(作る人向け)
タイトル詐欺ですが、高負荷小箱ゲーム作りはおすすめしません。
特にもともと仲間内でTCG等をするのが好きな人は、ご自身が考えるゲームの複雑さが小箱ボードゲームを求める層と大きく異なる可能性が極めて高いことを気に留めてください。
MTGも遊戯王もデュエマもポケカも、ゲームとしては極めて複雑な部類なんです。あれだけたくさんのルール、カードを知らなければならないのに成り立っているのは極めて高いコンテンツの人気と、極めて多いプレイ人口があってのことです。
冷静になってください。
ポケモンのゲームだって流行っているじゃないか?
あれだけたくさんのタイプ、技、特性、種族値、環境、流行、、、、
ポケモンというコンテンツが特異的に強いのです。
あなたが作ろうとしているゲームを広めるために
莫大な資本を投じる用意がないなら、
前提が全く違うことに気づいて下さい。
ゲームの複雑さはFF10くらいが丁度良いのですよ。
(私はFF10も大好きです)
それでも作ろうという人は、私と握手をしましょう。
そして、慎重にロット数を検討するのです。
カルマ(在庫)を背負わないために。
おわりに
今回は高負荷小箱を作るに至った経緯などを書いてみました。
さあ皆さんもLet’s高負荷!
同志が増えたら嬉しいな。
ではまた!
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