子供ができて将来の不安からアウトプットをするようになった話
📅 はじめに
この記事は、子育てエンジニアアドベントカレンダー2021の21日目の記事です。貴重な1枠に参加させていただき、大変ありがとうございます。
🖋 なんの記事
子育てで時間がなくなったのに、むしろエンジニアとしてのアウトプットするようになったパターンの話をします。
子育ては本当に忙しいので、わざわざ時間をとって新たなことを始めたというのは、ある意味では叩かれそうな話なのですが、その辺の経緯も含めまとめました。
対象読者
同じように子育て前、子育て中のエンジニアで不安を抱えている方のなんらかの足しになってもらえたらうれしいです。
子育てしながらエンジニアとしてやっていくことに興味関心のある方
👤 自己紹介
地方(茨城)でエンジニアをやっております。37歳。エンジニア歴は、14年半です。
1児の父です。子供はこないだ3歳になりました。
結婚前・子供ができる前の生活
多趣味でした。(恐縮です。過去形ですのでお許しください。)
🐠スキューバダイビング
🥁音楽
🏃♀️マラソン
⛰山登り
🥘料理
etc…
仕事はツラかったですが、趣味でバランスをとって過ごしていました。
エンジニアとしてアウトプットすることについて:
他のエンジニアのアウトプットされている情報にいつも助けられて仕事をしていたため、もちろんすごく価値のあることだとは思っていました。
自分がアウトプットすることに対しては、なんとなく「いわゆるマサカリ」が怖かったので、できるだけ仕事以外の時間で精神をすり減らすことは避けたいと思ってました。
「外に向かってなにかできることをアピールするより、問題を抱えている今の仕事に正面からぶつかっていくことのほうが正しい」とか、なんとなくそう思っていました。
😟 結婚して子供ができてからの漠然とした焦り、ツラさ
生活がガラリとかわるため、不安やストレスは最初どの父母のみなさんも感じるところかもしれませんが、私も子供ができてから、焦りを感じるようになりました。自分の場合は以下です。
普段からかかえている仕事への悩み に「+ 家庭での家事の忙しさ」が加わった
手のかかるこの時期を乗り越えたとしても、将来の問題が目に見える。子育て資金、家問題など。今のうちに対策を考えなければ。
資産運用、教育、住宅、ローン…スタディすることだらけ
自分の年収、低いのでは…。前職の同期やエンジニア以外の人とも比べて、、、。将来が不安。
自分のエンジニアとしての市場価値は低いのか、低かったとすればレベルアップできるのか。仕事の中でのレベルアップとは別に、「個人」としてレベルアップする方法はもう絶たれたのか…?
運動や趣味ができなくなって、バランスがとれなくなった。日々MPを消費していく…。
MP消費には限界がある。「つらい」を乗り越えるやり方では、上記のそれぞれの問題に太刀打ちできない
✨ 考え方のアップデート
焦りの中、先輩パパ・ママのいろいろな乗り越え方を調べてみました。良いと思ったのが、月並みですが「楽しんでやること」でした。
自分もできるだけ楽しんで、日々の家事や将来への焦りと向き合っていくように心がけました。
自分なりに、楽しんでやるために、(ちょっとわかりにくい?ですが、)食生活に例えて、以下のような考え方をしました。
自分が「ツライ😫」と思っていることをがんばって乗り越えても、残念ながらその結果は価値があるものではないことがある。
例えて言うなら、「わざわざ不味い飯を我慢して食べたからといって健康になれるわけではない」ということ
大変なことでも好きなことならツラく感じることなくできてしまうことは多い
さっきの例えでいうと「旨くて体にいい飯がたくさんある」ということ
「旨い飯」の定義は人それぞれ。好き嫌いが激しい人もいる
ジャンクフード(=自分にとっては上記の従来の趣味)は控える
自分自身と向き合って好みを知る。自分が旨いと感じる+ かつ体によい食べ物を探す。
自分の好みの幅を広げる。食べ物の旨さを、奥深さを知る。
🔫 課題へのアプローチ
具体的には、以下のように立ち向かいました。
まずは将来のことに正面から向き合うことにしました。コレから逃げるとずっと先がみえない不安から抜け出せないと思ったためです。
資金計画:日本FP協会の無料相談枠をつかって相談。自分でキャッシュフローをつくってみる。(参考:日本FP協会 便利ツールで家計をチェック)
収入を増やさないと、子供が大きくなったときに資産が底をついてやっていけないことが認識できた。
増やしたい収入額の目安を立てた
まずは副業を検討してみる。
家選びのスタディ、住宅ローンのスタディから取り込みました。これに1年半くらいかけました。
一生に関わることなので、納得のいくところまでスタディ。住宅業界の勉強(新築中古相場、空き家問題、相続なども)
仕事について考える。エンジニアは続けたい。成長しつづけることが必要。短い時間でスタディをするので、できるだけ実践的なものを学ぶ
日々の生活では圧倒的に時間がない。将来のことを考えるのも、まとまった時間をとって考えるのはやりづらい。
タスクをリストアップして優先順位をつけてひとつずつこなす。
注力することを絞るため、まずは家・ローン問題をやっつけてから、それから順番にエンジニアとしてのスタディやアウトプットのことを考える。
スタディが必要なことはスキマ時間をつないでコツコツ積み上げる
工夫など
家を決めたら、子育てハック的な記事を調べて実践しました。
家を決めて、引っ越し。マイホームのウキウキ感駆動で身の周りを整理。家電を妻と選んで買って家事の自動化、効率化
料理はこだわったものはつくらず、さっとつくれるようにする。coop宅配を活用
家事タスクの属人化をさける。「妻がいなくなってもいつでも自分が代わりにできる」という心意気でタスクを把握して、交代しながら
挫折
副業は無理だった。
当初検討した副業は、圧倒的に時間が足りないのと、本業との頭の切り替えが難しく、諦めました。
趣味はすべてやめた。
時間的な余裕がないので、気づいたら全部やめていたという状態です。
人によっては趣味自体が自分のアイデンティティとなる部分もあると思うので、一概にやめたほうがいいわけではないと思います。自分自身とのバランスですが、自分としてはこの選択はよかったと思っています。いつでも再開できますし。
代わりに家事をすること、エンジニアのスタディすることを楽しんで取り組みました。
趣味用品は、フリマアプリで売りました。副業にくらべて足しにはならなかったですが、すこしでも売上を出して楽しみました。
🏃♂️エンジニアとしてのアウトプット
初めは副業の延長としてアウトプットをはじめました。副業は挫折したものの、一人のエンジニアとして、キャッチアップとアウトプットすることの大切さを再認識し、継続ができています。初めた取り組みは、以下です。
まずはキャッチアップ。twitterアカウントをつくったり、情報サイトをみる習慣をつけたり、podcastを聴くようにしてみたり。
自己開示=雑に出していく。
今までの経験で他の人も役に立ちそうなノウハウを出せないか。
(これはなかなか難しかったです。簡単なことはググれば大抵のことは情報あるし、難題は業務的な背景が絡んだりするので、抽象化してアウトプットにして出すのはなかなかできていません。)
一般的な人ではなく特定の人であれば役に立てるかもしれない=teratailでのアンサーをやってみた。
他の人の役に立つかに関わらず、自分の経験・考えをアウトプットする場として個人ブログをつくってみた。
スタディを習慣化して少しでもレベルアップを図る。
圧倒的においていかれていることを認識。
時間がかかるが、積み上げていくしかない。
書籍をかって写経
Github毎日コミット(ところどころ抜けてますが、まあまあ続いています)
スタディしたことを個人ブログにアウトプット
1日の過ごし方スケジュール
5:30〜6:00 起床
〜7:00 エンジニアとして個人的なスタディ
7:00〜9:00 朝の家事(朝食・弁当作り、子供の世話)、出勤日は通勤
9:00〜12:00 仕事
12:00〜13:00 昼食、2kmくらいジョギング/または仮眠
13:00〜18:00 仕事
18:00〜20:00 夜の家事(夕食作り、子供と遊ぶ)
20:00〜21:00 風呂、寝かしつけ/読書
21:00〜22:00 就寝(子供が寝ないのでぐだぐだする時間)
多くの人が言われているとおり、個人活動するのにピッタリなのはやはり朝でした。
休みの日は、「仕事」の部分が、「掃除する」「子供と公園にいく」「買い物にいく」「近所、親戚のつきあい」などになる感じです。
モチベーションの維持
周りからは腹黒人間といわれていてw、一人で機嫌が悪くなることも多い私ですが、やれる、楽しいという芽生えた気持ちを大事にしました。
podcast「しがないラジオ」を聴く
決して「強い」というわけではないエンジニアも多く出演されていて、ざっくばらんに話をされているので、同じ目線で聴くことができました。
エンジニアとして出演者の方々がキャリアの問題や、仕事の問題をどう捉えて、苦労して、乗り越えていったのかが聴けるので、こんな人たちがいるのだなぁと励みになり、孤独な気持ちを少しでも和らげることができています。
勉強会への参加
強い人達が、めっちゃすごいことに楽しそうに取り組んでいる様子(大抵のことはわかっていないw)をみて、ワクワクした気持ちに共感したりしています。
オンラインでも参加できるイベントが増えたのは、良いタイミングでした。
twitterでつながってくださる方々のフィードバック。前向きなツイート
LAPRASスコアを気にしてみる。
上記のteratailでの取り組みとGitHub、connpassなど、全く別なサービスでやったこともひとまとめにしてスコア化してくれるので、成果としてみえる形になるのがうれしいところです。
「アウトプットの質はたいしたことなくていい」と心がける。
自分は「良く見られたい」という気持ちが強めに働いてしまう体質なので、「雑でいいから、出すこと自体が大事!」といつも自己暗示をかけてます。
🔖 まとめ
子供ができて、アウトプットを始めた一つの例として挙げさせていただきした。
今のところ、スタディとアウトプットをする習慣を続けることができています。
大変なことは多いですが、子供ができたことで「やらないといけないと前々からずっと思ってきたけど、先送りにしてきたもの」にちゃんと向き合わせてもらえるいい機会だったと思っています。
🔭 今後の展望
子供の成長とともに、自分の成長が試されている日々です。まだまだ前途多難ですが、試行錯誤して頑張ろうと思います。
エンジニアとしては、いくらスタディしてもキャッチアップできない焦りを感じています。やればやるほど、置いていかれているような気になります。でもなにもしなきゃ全く進まないので、自分が思う最善で進むしか無いですね。
がんばりすぎない。ここまで子供のことを想ってはじめたのがきっかけなのに、家族を犠牲にするのは本末転倒です。無理せずやれる方法でやりたいとおもっています。そして、できなかったらそこまで。自分に期待しすぎないで気楽にやろうと思っています。
長文でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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