見出し画像

幼稚な主婦からの最後の学び

「人に興味ないです」

私が孤独な期間を過ごしている時、人にあえて言っていた時があったけど、人は必ずと言っていいほど否定してきた。

「人に興味なかったらそんなこと言わないよ」
と。

それが改めて分かった時が来た。


これは2ヶ月前。
バ先で仲良くなった人と、カラオケに行こうとしたが、空いておらず結局いつものミスドで話すことになった時のことだった。

「よく聞く曲とかあんの?」

その人はこう聞いてきた。
答えるとメンヘラが聞く曲だのリスカしていた子が聞いていただの自由に喋っていた。

それを聞いてこの人とあまりいたくないと思った。
自分の好きなアーティストを否定した人とは関わらないと決めていた節も若干あった。

1ヶ月後、その人に取る態度を変えた。
もちろん、その人も何でか気づかずに訊いてきたし、私もそれに対して答えなかった。

それがいけなかったらしかった。

1週間前に素っ気ない態度を取ってしまい先に帰ってしまった。
そしてその人にそのことに対して何も言わなかった。
それが事の発端で、1週間後に事件が起きた。

その人も態度を顕にして私に対応してきた。
傍から見ても『私のことが嫌いです』という態度を取り、声を低くし、ものにも私にも当たり散らしてきた。

そのまで怒ること?と内心笑ってしまったが、私の身体は硬直し、焦ってしまった。

1週間前のことも謝ったが、「気にしてないんで」と低い声で真っ赤な嘘を言い放った。
謝ったからかその後は少し緩和したが、冷たい態度にはなんら変わりなかった。

こんなにも豹変してしまう人が、如何に幼稚で、仕事だと割り切れないところや、人を粗雑に使ったり、自分の思い通りにならないと人に当たることがわかった。
その人は40代で私よりも20も離れていた。
いい歳した大人が対応するべき態度ではなかった。

私のしたこともたしかに幼稚なのは何点かあったので反省したが、
その人が如何に幼稚で、自分の思い通りにならないと怒るタイプで、期限を損ねたら仕事だろうが何だろうがそれを態度に表してしまうのは、そうやって今までも生きてきたんだろうと推測ができる。

自分の意地で、友達もこうしてなくし、後先をあまり考えないで生きてきたんだろう。
きっと私と関わらなくなってそれに気づき、後悔するんだろう。
後悔がなかったら、私をいいように扱ってきたひどい者だから、離れられてよかったと思う。

たしかに私からきっかけは起こしてしまったが、こんなに大事になるとは想定外で物凄く残念だ。
もう少し大人かなと思っていたのになぁ。
期待はするもんじゃないなぁ。
あぁ、物凄く勿体ないことしているなぁ。
と母親の言葉を借りて、他人事のように、客観的に見ている。

でも、こうしてその人のことをずっと考えてしまうのは、人が好きだからだと考える。
だって、あまりにも幼稚で、助け舟としてLINEも送ったのに、それでも関係を戻そうとしないその意地っ張りさ加減がもはや愛おしいとさえ思ってしまう。

(まぁ、助け舟として出していたLINEも見返したら結構煽ってしまったのでさらに幼稚な部分を引き出してしまったけど。
自分も感情的になっていたし、翌日も同じシフトでどうにかしようと焦っていたから、もう仕方の無いことだとして、次に活かそう。)

そこで私は
『あぁ、私って人間が好きなんだ。だからこそこうして無くした、40代の幼稚な友達を、律儀に想い、傷つき、今でもこうして考えているんだ』
と結論が出た。

人間らしければらしいほど、愛おしいと思う。
いかにもナマモノで、感情の塊で、人間にしかない魅力で、あぁ生きているね、今日も愛おしいね、おつかれさま。となっている。

そんな幼稚な40代の人から学ぶことはたくさんあった。

私は前に孤独期間を経たと伝えたが、その頃は自分のされた酷いことを他の人にも当たり散らしていた。
あまりにも悲しくて、知り合いに知ってもらいたくて、してしまった行為。
SNSが多く、自分が好まなかったり嫌だと思ったら即ブロ解をして仲間を自ら減らし、マッチングアプリで冷淡な態度を取って相手を困らせたり、色々悪事はした。
だからこそ人を傷つけることは如何に容易くて、意識せずともできてしまうものなのにあえてすることが無駄であるかを知っていた。

それが40代の幼稚な人がしていたことと全く同じで、まるで昔の自分で痛感し、愛おしかった。

職場のイラつくことを相談した人から、
「まぁ、他人って変わらないし、誰にだってあることだよね」
と言われて、ハッとさせられた。
よくある言葉だが、自分に対して言われてから心に刺さったものだった。

そう、人はそんな簡単に変わらないし、イラついても仕方がないこと。
その分の労力と時間が勿体ないと思うのなら、他のことに使おうと思えた。

それに自分が変わる方が早いから、その幼稚な主婦を反面教師にして、
『私は人が好きなんだから、これからは人を大切にしていこう』『大人になろう』
さえ思えた。短時間でとても成長した瞬間だった。

人を見下したり貶めることは簡単だ。
だけど、『人を大切にすること』は難しい。
余裕がなければ相手のことを配慮できないし、自分にもやさしくできない。
誰のためにもならないことはしない方が得だ。
損得勘定というものは、人聞きは悪いかもしれないけど、感情的になる私にとっては冷静になれる手段で、いい使い方をすれば相手のためにもちゃんと使えるいいものだ。

嵐のような2日間で、とても辛かったけど、有難いことに気にしてくれる人や大人な人たちが周りにいてくれたおかげで何とか立ち直れた。
本当にありがとう。感謝しかない。
そういう人たちをもう悲しませないとより一層思えるようになった。

やはり私は人が好きだ。

もっと好きになるためにも、私には自尊心やメンタルの弱さや自己肯定感が足りないから、人と関わろうと避けていた恋愛も人間関係も再構築していこうと思う。

私には1回離れたけどまた戻ってきてくれた親友がいるから再構築はその人次第でできると信じているし、もう一度やり直しが聞ける人と関係を持ちたいと思っている。

やばい人から離れられたから、後は前進して今よりも幸せな人間関係を築いていこうと思う。

最後までご精読してくださり、ありがとうございました。

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?