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あなたの怒りは、あなたのもの。だからこっち来んな。

物凄く不快なことがあった。
なぜ不快だったのか、その理由をずっと考えていた。

先週の金曜日。
上司2人+私の3人で飲んでいた時、その場にいない人の悪口になった。
標的は、半年前に入社した男の子。営業未経験ながらも、もがきながら働いている。そんな彼に対して、上司は口を揃えてこう言っていた。

「あいつ、自己実現のために仕事してんじゃないの?」
「自己実現とかしょうもな~。」
「この会社にいる人は、会社を主語にして考えてほしいよね。」
「あいつまじこの会社のissueだわ。」
「あいつ新卒レベルだわ。」
「まじめんどくせ~。」
「あんなん、どの会社行ってもむりだろ。」

この時点で、そんな言う!!!?と思っていた。(ちなみに彼は別になにもやらかしてはいない。)けど、まぁ、百歩譲って、我慢しよう。
彼らの発言に同意できる部分は1ミリもなかった。けれど、彼らにはわたしに見えてないものが見えているのだと思う。

ただ、そのあとの一言が、堪えた。

「ね、お暇さんもそう思わない?あいつの話、あんま聞かないでいいからね!」

この一言が、どうしても耐えられなかった。


ちなみに、今、男の子に向けられている言葉は、わたしが休職する直前に、この上司2人から私に向けられた言葉に酷似していた。

びっくりした。

人は変わらないんだなと思ったし、いとも容易く変わってしまうんだなとも思った。

そして、上司2人の矛先が、別の人に向かっていることに安堵している自分に気づき、悔しかった。

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ここからは私のエゴだ。

この上司2人は、うちの会社のエースだ。たった10人しかいない会社の、売り上げのほとんどを担っている。それぐらい、パワーがある。彼らが血のにじむような努力をしていることは、想像に難くない。


だとしても、同じく会社を支えようとしている人を、そんな風にこき下ろしていいのだろうか?結果を出していることは、一人の人間の存在を否定するほどの権限があるんだろうか?嫌いなら、せめて最低限苛つかない距離を保てないのだろうか。

何より、あなたが感じた怒りや、傷は、あなたのものだ。わたしに共感を求められても、困る。わたしに行動を制限するよう言われてもただただ不快だ。

なめんな。うるさい。黙れ。

弱者を貶めることでしか仲間意識を育めないのなら、そんなの仲間といえるんだろうか。

大好きな違国日記より。

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