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【転載】日本の西海岸「長崎」の地ではじめる、オンラインコミュニティという新・友達の輪。 「長崎友輪家」

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本文は『長崎友輪家』を運営する市民団体「長崎・新たな暮らし方会議(New Lifestyle Conference Nagasaki : 以下、NeLiCoN)、共同代表 大瀬良のnote記事より転載しております。
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それまでご縁がないにもかかわらず「行ってみたい場所がある」人は少なくない。「小さい頃から世界地図を見ていて南アフリカが気になってしょうがなかった、特に理由はないんだけど、なんだか気になるから一度は行ってみたい」なんて人もいるし「何もないと思いながら、ふと立ち寄ったオマーンのモスクで、今まで感じたことのない居心地の良さがあって、あれ以来、ずっと心に引っ掛かりがある」なんて人もいたりする。

もしかすると、生まれた場所や、育った場所と関係なく、その人にとっての本当の意味での「帰るべき場所(ホーム)」があるんじゃないか?というのが、最近の個人的仮説だ。あくまで故郷は、物質的な"記録"でしかなくて、全ての人に、生まれ育った物質的故郷とは違う「こころの故郷」があって、そのために旅をしているのではないか。人は、こころのホームタウンを見つけるべく旅をし、本能的に帰るべき場所を探しているのではないか、と。

まだ世の中に知られていない、海に眠る世界最高のテーマパークのような場所「長崎」

僕にとって生まれ育った場所・長崎はどういう場所か。人生を半分生きた今も、この問いには目を背けずに向き合い続けているんだけど、正直僕もなんだか「ホーム」とは違う感覚がある。

ホームというより「海に眠った最高のテーマパーク」そんな感じが近い。デジマーサル・スタジオ・ナガサキ(???)。もう、とにかく遊び道具がいっぱいある。遊び仲間がいっぱいいる。しかも想像を超えたレベルで遊びのプロがいる。それが僕のふるさと、長崎という存在だ。

しかも、これがまだほとんどの人に知られていない。海の底に沈んでいて、見つけられていない、秘密の遊び場。まるでアトランティスのように、誰かに見つけられることをむしろ拒んでいるような。そんな場所が、僕にとっての長崎県。そして僕は、この秘密の遊び場を、世に広げんと悪巧みする、悪いやつなのかも知れない。

この眠れる最高のテーマパークには、僕以外にも楽しみまくっている住人たちが山ほどいる。世界が「お金」や「所有」を追いかける間、長崎は「美味い」「楽しい」を追いかけている。だから、正直お金は無い。というかあまり興味がない。日本を代表する経済誌プレジデント誌にも長崎人の脳内は、堂々と「遊」「食」で埋められているとあって(PRESIDENT PLUS 2013年5月15日号)、これには妙な納得感があった。

経済がどうだ、政治がどうだ、ということはさておき、一人一人が「No day but today(ミュージカル・RENTより)」よろしく、今の楽しさを生きることに殊更長けているのが、長崎人なのだ。well-beingという言葉を最近よく聞くけれど、彼らはまさにウェルビーイングの体現者なのではないか、と全国を見回ってもつくづく思う。今、都心の皆さんが憧れる暮らし、ウェルビーイングを、長崎の人々は、長年、流行り廃りなど気にもせず、素のまま楽しんでいる。

長崎、100年に1度のチャンス到来。

そもそも長崎は、修学旅行をはじめ、これまで有数の観光地として認知されているだけでなく、魅力度ランキング2022(ブランド総合研究所,2022)では全国9位(昨年8位)に選ばれ2年連続でTOP10入りするなど、その魅力は全国屈指のポテンシャルを持ち合わせている地。

今年度は、9月に西九州新幹線の開業(とこれに合わせた駅前再開発)、10月からはNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」において長崎県・五島列島が舞台に選ばれるなど、さらにその魅力の発信は強まると期待されている。

いよいよ、海に眠るテーマパーク、デジマーサル・スタジオ・ジャパンが、地上に頭角を表し始めるタイミングを迎えている。(と勝手に思っている)

一方で、人口は減り続けているらしい。

一方で、長崎県は日本人の社会減少率全国1位で、減少数では3位(日本経済新聞、2022年8月9日付)と全国で最も人口流出が大きい地域としての課題を抱えていると報道された。地域の魅力の大きさとは裏腹に、地域の持続可能性の危機を迎えていることは事実で、最新の長崎PR動画でさえ、冒頭「人が減ってる」「元気がない」と福山雅治や仲里依紗が猫に扮して「にゃんとかせんば」と発破をかけてくる。県外にPRする前に、県民に励ましてくる動画が生まれる事態。

別に人口の増えた減ったで一喜一憂してもねと僕は思うんだけれど、これまで海に眠っていたテーマパークを腐らせるわけにはいかないし、遊び仲間が増えることに、こしたことはないと思う。もっと楽しく遊べるなら、大歓迎なのが、長崎人だ。

コロナを乗り越えてつながる、遊び友達の輪。

「こんなおもろい長崎人がいる」「こんなに素敵な長崎がある」と知ってもらうのに、コロナは僕たちにとても良いきっかけをくれたと思う。オンラインでつながるという体験が、コロナのおかげで当たり前になって、海の隔たりを乗り越えて、繋がれるようになった。これまで繋がらなかった「長崎だけの遊び方」を、知るきっかけが増えた。知れば、行きたくなる。行ってみたら、ここにしかない遊びを知る。また来たくなる。もしかしたら「ちょっと住んでみたい」と思う人がいるかも知れない。

県外にほぼ知られていない長崎ならではの「秘密の遊び方」。海の中に眠る世界一のテーマパークを、知ってもらえる、感じてもらえる、会いに行くきっかけをつくる、そんな場があったら、また楽しい遊び友達が増えるかも知れない。これが、今回のオンラインコミュニティ開設のきっかけです。

長崎友輪家(ながさきゆーりんちー)

長崎県公式オンラインコミュニティ「長崎友輪家(ながさきゆーりんちー)」は、11月4日に発表して、1ヶ月足らずで(11月28日自転)160名(うち県外参加者約50名)が登録。11月21日(月)に第1回オンライン交流会「オンラインすなっくゆーりんチー」では、80名が交流。長崎愛の溢れる時間になった。日々の交流でも「長崎よかとこ/よかひと情報」のスレッドには「地元が愛するお店」「長崎人が好きな景色」に関わる情報が100件以上投稿されていて、次々と情報が出てくる。

今後も、長崎友輪家内でのスレッドを参加者のニーズに合わせて拡大し、オフラインでの交流会や、コミュニティ内で部活動を発足させていく予定。各自治体からの参加を通じて「行政支援情報」も多数掲載されていきます。

このコミュニティを長崎在住の大学生に運営してもらう取り組みも、大きな挑戦の一つ。長崎に残り、住んでいる間に、このコミュニティの運営を通じて、長崎の知られざる魅力を知ってもらうことで、就職をした後も、長崎の魅力を忘れず、好きでいてもらうきっかけになればと願う。

「長崎友輪家」参加方法について

2023年1月現在では、300名を超えるメンバーが楽しく長崎をテーマに活動中です。今年度の募集はすでに終了しておりますが、来年度以降も募集は行う予定です。

その際は「長崎友輪家」公式Twitter公式Instagram 等で発信しますので、ぜひフォローいただき、楽しみにお待ちください!

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