Mリーグでこの実況解説が見たい!


前回の記事のお礼

伸びすぎです。

のりべんさんに紹介いただいたツイートで本人に届いただけで無く、協会の須田プロ、仲林プロにもRTいただき、当ツイートのインプレッションは12万を超えている。正直始めたてのフォロワー20人のアカウントでこんなことになるとは思っていなかったので相当にビビった。
読んでたいた皆さん本当にありがとうございます。
自分の気持ちに共感してくださった方が多くいたのも嬉しいです。
相当拡散されたのに現時点で否定的な反応が一つもなかったのも嬉しいです。
人生で初めて書いたファンレターなのでこの熱量のものは今後書けないと思うが、現在休職中でキーボード入力リハビリにもなるし、頭の体操にもなるので思いついたものがあれば書いていきたいと思います。



実況解説、ずっとこのまま?

変化のない実況解説陣

Mリーグの実況解説は2年目に実況日吉辰哉、解説渋川難波を加えた後、藤崎、石橋、朝倉等の契約満了の選手を解説陣に加え、指名された渋川が抜けた以外は特に大きな変化は見られない。
個人的な意見だが、実況解説のメンバーについて、現時点のレギュラー枠が安泰だとはしないでもらいたい。
本人達の意識の問題なのか放送スタッフ側全体のすり合わせの問題なのか、まだまだ改善できる余地はあると感じている。

何より、私たち視聴者に渋川難波という状況説明、待ち牌カウント、打牌意図の解説、盛り上げ、誰と組んでも最高のクオリティを提供してくれる解説の完成系を見せつけた上でそれを取り上げて置きながら、特に何もしませんはあまりにも酷ではないかと思ってしまう。

試すなら序盤


シーズン後半になると、途端にタイトル獲得者のピンポイント解説起用が見られるが、なぜ序盤にそれをやらないのだろうか。いやまぁタイトル戦が終わるのが年末なんだから仕方ないことなのかもしれないけれど。
シーズン後半にはそれぞれのチームがストーリーを持ち、それぞれが目指す目標に対して最大限のプレーをしている。そこを解説するのがMリーグ初解説の面々となると視聴者としては「解説のお披露目」がメインなのか、「選手の闘牌」がメインなのかブレが生じてしまう。そもそもMリーグを普段から見ているのかどうかも分からない解説者もおり、同じ団体の選手に肩入れした解説や思い出話という名の雑談に興じられるとあまり気持ちの良いものではない。生き残りをかけて必死にプレーしている映像に「〇〇さんはこの中で仲のいい選手とかはいますかー?」なんて会話が挟まるのがベストだとはとても思えない。とても思えないが、初めて解説に来た人に振る話題としては適当なので、実況が悪いといいたいのではなく本当にタイミングが悪い。
もし新しい解説、実況を試すならシーズンの序盤、各チームのファンもある程度気楽に観ていられる状況の方が好ましいと思う。

この実況解説ペアが見たい(ただの妄想)

私の視聴歴と好み


各団体の放送対局は最高位戦8 協会1.5 連盟0.5くらいの割合で見てるので視聴時間としてはかなり最高位戦に偏ってしまっている。(放送時間長いしね)

ただ今回選ぶに当たって協会A1リーグ、連盟focusM、麻雀日本シリーズの対局をいくつか実況解説に着目して流し見させて頂いたので、その中から選ばせていただいた。

私が放送で重視しているのは、話のサイズ感が局面の進行に間に合ってるかどうか、実況解説間で気まずい沈黙はないか、自分ならどうするかに終始していないか、逆に打牌当てゲームかのように「ここは〇〇でしょうね」で終わっていないか、相槌や「あー」や「えー」で局面が流れてしまっていないか、目の前の対局を楽しめていそうか、という点である。

今回は団体の異なる実況解説ペア、トリオを1つずつあげさせてもらった。
団体が違うとなればこれはどうやってもほぼ実現しないので、気楽に妄想を垂れ流せるのが良い。
漫画やアニメで主人公やチームメイトが他校の人と組む展開、熱いよね。(ヒロアカのチームアップミッション、ワートリの閉鎖環境試験、新テニプリなどなど…)

①実況:後藤悠(最高位戦) 解説:忍田幸夫(麻将連合μ)

実況は今期スタジオを設立して爆増した最高位戦の放送対局でメキメキ頭角を表している後藤悠をチョイス。非常に清潔感のある好青年で、聞き取りやすく落ち着いた声で実況してくれている。最近は最高位戦の放送をつけて実況が後藤くんだと「お、ラッキー」と思っている。
捨てた牌だけを伝えるのではなく、「現物の」や「合わせて切りました」、両面待ちでもどっちをツモったか、などながら見してる勢にとってありがたいポイントの説明をほとんど欠かさない。後藤くんがただ「ここは〇〇切り…」としか言えない場面は難しい場面なので、即座に解説がフォローしている。この辺りも解説との信頼感や関係性が見えて非常に良い。すき。
ただ先輩解説に恐縮してるだけでなく、その場でできたノリに合わせてみたり、解説のボケにツッコミを入れたり、周りを楽しませ、自分も楽しむことも忘れない。こういう後輩欲しいよねの権化である。
解説は麻将連合より忍田さん。永世将王を獲得→Mリーグ解説→Mトーナメント出場とここ最近でグングン注目度を上げている。
忍田さんの落ち着いていながら早いレスポンス、端的で分かりやすい説明とそこに挟まる面白ワードについてはMリーグ視聴者の皆様は十分承知のことだろう。現在の実況陣のようなベテランではなく、若手と組ませてみてみたい。忍田さんのぼそっとギャグに困惑する後藤くん見てえ〜〜〜。


②実況:ようへい(協会) 解説:齋藤豪(連盟) 浅井裕介(最高位戦)

ようへい 
解説の話に対する反応がとても心地よい。補足、驚嘆、共感を使い分けながら、短い文量で受け返しをしている。序盤の分岐が少なそうなところでは雑談や前局、前節の結果に触れ、沈黙が続きそうな時にはさっと間を埋めるような一言を差し込み、解説が喋りたそうな所は相槌に徹する、という非常に減点要素の少ない実況だと感じた。下に添付したnoteの通り、Mリーグ公式実況になりたいと公言している。力量的に明らかに足りていないとは思わないが、Mリーグのようなゴールデンタイムに大きく盛り上げる、テキパキと進行する実況が出来るのかは未知数。協会のリーグ戦という長丁場では「なんとなく心地よく聞いていられる実況」なのは高評価だと思うので、これから残留、決定戦争いで煮詰まってくる協会リーグ戦終盤の緊迫した局面での実況で違う魅力が発揮されるのか、非常に楽しみ。

齋藤豪
麻雀日本シリーズのアーカイブを見ていて思ったのだが、W解説が日本一上手いのは齋藤豪プロなんじゃないだろうか。おそらく自分なりの麻雀が相当に確立されているので各選手の打牌に対して他の選択肢が浮かぶ局面が多いのだと思う。そんな時、つい前に出て自分ならどうするかをぺちゃくちゃと喋り出してしまう解説も多い中で、齋藤プロは「ここの切り順どうですか?」「〇〇さんは染めまでいきますか」ともう1人の解説に話を振っている場面が多く見られた。もちろん自分の意見での解説も当意即妙にこなすので、斎藤プロがいるだけで実況、もう一人の解説3人の話すバランスがめちゃくちゃ良くなってる。放送全体のことを考えられているし、Mリーグでもプレイヤー解説+斎藤プロの組み合わせはめちゃくちゃ見たい。

浅井裕介
浅井プロは自分ならどうするか、と対局者が何を思っているか、の喋りのバランスが非常に良いと思う。
対局者目線で「こんなん切りたくないんですけどね」「渋々鳴きますか?」「この手は押させてくださいよ」「このくらい和了らせてくれ〜」といった嘆きベースの話も面白いし、難しい局面での選択肢とそのメリットデメリットの提示も早い。
上記の嘆きベースの語り口が対局者の所作や表情と一致すると、その選手に感情移入して対局をより楽しめる。「」内のセリフ、文だけで見ると気難しいおじさんがねちねち言っててもおかしくないのだが、声音は決して暗くなく、聞き取りやすい声なので嫌な気持ちにはならない。


結局麻雀大好きおじさんたちが喋ってるのが一番面白いんだから。皆見た目若いけど。


反省

もっと紹介したい実況、解説者は多くいるのだが、それらのどういうところが自分は好きなのか、評価できるのか、誰と組んだら面白そうかというところまで考えてそれを文章にするのが難しかった。放送対局を見る経験、雀力、実況解説に求められる要素に対する理解、全てが圧倒的に不足している。もし他に「こいつはいいぞ」という方がいれば是非おすすめをお願いします。


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