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褒めは自分のため

褒めることは、人のためではなく自分のために行なうものなのだ。
一般的に褒めるって、人を評価したりコントロールしようとするときに使われたりするけど、その褒めは邪道というか求められていない。
今の時代に求められていることは自分のことを自分で認めること。
これが褒めによって満たされていくことを、この「ほめ下手だから上手くいく」という本の中で紹介されています。

誉める人は、褒める人

誉めるは、光という言葉の下に言という字によって成り立っています。つまり言葉によって光を当てる、という素晴らしい意味を持っています。自分の言葉によって誰かに焦点をあてたり、他の人が気づけなかった小さな価値に耳を澄まして聞いたりなどすごく意味のあることなんだと分かりました。

「褒める」は衣と鍋蓋の間に保が入っています。鍋蓋は「屋根」や「人の頭部」を起源としている説もあるそうです。「衣服と頭部を保つ」つまり、心や体を大切にするという風にも捉えることが出来るのかなと思いました。実際、この本では「昔は高価な衣類を大切にすることが褒められていた」や「人の中身を大事にしよう」という解釈をしていました。なんにしても、褒めるは「大事にする」という意味が込められているんだなと気づきました。

両方のほめるという言葉に共通して、自分も含め誰か(モノでも)のことを大事に思う、考える、大切にするということが込められている良い言葉だなと思いました。自分から見つけていくことが大事なんだとそう解釈しました。

自分の承認欲求を自分で埋める

マズローの欲求段階説。
一番下から、生理的欲求→安心・安全の欲求→愛・所属の欲求→承認欲求→自己実現の欲求→自己超越と続く欲求の満たされ方の説で、今の時代に一番のキープレーヤーが「承認欲求」とのことです。理由は、他の下の3つの欲求は比較的簡単に満たされてしまい、最初の壁となるため。

誰かに認めてもらいたい、という欲求ですが本当は「誰かに」ではなく「自分に」認めてもらうこと、認めることが一番この欲求を埋めることが出来ると著者は記載しています。自分の心のバケツに穴があいていたら、どんだけ認められても「まだ足りない」状態になってしまう。これを防ぐためにもしっかり自分で自分のことをまず認めてあげないといけない。そうするためには、まず人のことを認めていくことが大切。人は自分にないものはなかなか見つけることができない。つまり、自分の中にあるものは気づけるということ。誰かの何かにあこがれる、いい所に気づけるということは、その種が自分の中にもあるということ。なければそれには気づけないから。
だから、どんどん人のいい所を探していく!見つけられれば見つけられるほど、自分の中にある種が芽を出し、自分の良さも分かってくる。そうすればいずれ自分で自分のことを認めていくことが出来る、とそう著者は語ってくれています。本当にいい言葉だし、すばらしい発見だと思いました。

だからやっぱり褒めは自分のため

褒めることが出来る人は、他人の中に自分をみて、自分の中に他人を映すことができる。そうすれば、ありのままの自分を認めることが出来るようになり、楽に生きられる!

自分、自分、自分という風に求めていては欲求はいつになっても満たされない。それよりかは他の人のいい所、価値をみつけることに専念していけば、いずれ自分のいい所も見つけれて自分で自分を認めることが出来るようになる。それは人にやさしくなれる一歩だし、他の方たちをフォローできるすばらしい生き方にも繋がるのか、と思いました。

褒めるは、人のことを評価するのではなく、価値を見つけること。
それを伝えていくことは自分の中にある種に水をあげていくこと。
それを続けていくことが自分の可能性や能力を見つけることができる一歩になり、自分で自分のことを認めてあげられるようになる。

つまり、ほめることはやっぱり楽に生きるための一歩なんだ!

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