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{読書感想短歌*169} 誉田哲也『ブルーマーダー』

正義とは語る端から言い訳になるナマモノだ 心で灯せ

seigitowa kataruhasikara iiwakeninaru namamonoda kokorode tomose

姫川玲子シリーズ。裏社会のひとたちが次々姿を消して行く、どうやら殺されて消されているらしいのだけれど、被害者同士に接点はなくて…みたいな。誉田作品の常として、痛そうな描写がそれはそれは痛そうなので、ところどころ脳内の〈映像化スイッチ〉をオフしながら読む。たまに間に合わず、ひゃあってなる…。でも読みたいの。

※なんかこう…犯人の側にも言いぶんはあってさ、100%理解できないかと言われればそうでもないんだけれどもさ、だけど、やっぱり、どっかの段階でその正当性って失われてないか?って気がしてさ…どこでかな、って思ったときにたぶん、ああ、〈自分の正当性が気持ちよくなっちゃった時〉からだな、と。自戒を込めてのうた。

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