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{読書感想短歌*144}誉田哲也 『感染遊戯』

嫌われの汚れ役にも密やかな一人称のありて年の瀬

kirawareno yogoreyaku nimo hisoyakana itininsyouno arite tosinose

誉田哲也の小説は、冒頭が犯人目線…ていうことが多いから、てっきり今回もそうなのかと思っていたら、こ、これはまさかの、ガンテツ目線…!?ていうか、ほとんど、ガンテツ主人公!新しい、いい!!…て浮かれすぎか。連作短編で結果長編です、みたいな構成の、1章めの視点人物がガンテツさんなんですね。わぁ、思ってることもわりと下衆い!あのハラスメントキャラ、ポーズかと思ってたけどちがったわ(笑)。

※ガンテツが姫川玲子を目の敵にする理由も(まぁまぁ理不尽だけど)なんとなくわかって、なるほど、一理はあるかもなと思ってしまったり。そして実際の読書(と作歌)からnote記事になるまでのタイムラグを浮き彫りにした季節はずれの結句…。

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