{読書感想短歌*163}ディクスン・カー 『テニスコートの殺人』
そんなにも手間暇かけたトリックで殺したい人は思いつけない
sonnanimo temahimakaketa trick de korositai hitowa omoitukenai
個人的にすきなカー作品のパターンとして、〈探偵側じゃないひと目線〉で物語が進むやつ、っていうのがある。もちろん犯人でもないんだけど、積極的に事件を解決したいわけでもなく、加えてちょっと隠したいことや人に言えないことがあったりなんかするので、主人公がすることで事態がさらにややこしくなったりして、あーあ、ってなるけど、その感じがまた面白くてね。
※このおはなしに限った話ではないのだけれど、本格ミステリ系を読んでると「そんなめんどくさいことまでして…!?」と尊敬の念を覚えるほどのトリックで人を殺したり殺したのを隠したりするね。(※もちろんフィクションに限ります、リアル殺人事件はきらいです。)
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