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【旅がらす事件帖】与之助論。(*プチ)【第6話/流転の女 別れ雨】

こんにちは!
〈先週特にスキを集めた…〉ていうやつ、〈#尾藤イサオ〉のタグだったら毎週だんぜん自信あるのにな!てうっすらと思っています、ながおかです。

ちょっとまえにね、〈#ラジオ〉でいちばんでしたよ、ってお知らせをいただいて、
己のスタンス的に、〈おめでとうございます!〉とは無縁だと思っていたので、たいへんにおどろきました。おどろきつつ、うれしくもあり、かつまた、みんなあんまり、ラジオについて語っていないのかな、ともおもいました。

ていうか、〈#尾藤イサオ〉のタグってみんな使ってないの? だから〈おめでとうございます!〉ってならないの? え、みんな〈#尾藤イサオ〉について語ってないの?

え?

みんな、〈#尾藤イサオ〉について語ってないの? ほんとに?
え? え?
じゃあ、いったい、

* み ん な 、 n o t e に 何 書 い て る の ? ?

  (※じょうだんです。)

■ (本題本題。)

★ 旅がらす事件帖とは!
影の道中奉行・神保直次郎(=小林旭さん)が、悪者をぶった斬りながら諸国をめぐる、流血ぐあいとか肌の露出度(※男女共。)などがお高めの《コンプライアンスって何それ美味しいの?》な時代劇だぜ!
われらが尾藤イサオは、直次郎のお手伝い集団・天神太鼓一座きっての〈かわいがられ♡キャラ〉与之助くんとして、ふざけたりたたかったりふざけたりふざけたりして大忙しなのさ!

★ 第6話「流転の女 別れ雨」は!
①すっごく残虐な手口の盗賊がいるんだけど、その地方のえらいひとはビビっちゃってダメダメなので、九鬼(=三浦洋一さん)と直次郎で「しゃーないからつかまえるかー」って感じになる。
②そんな中、直次郎は女衒から逃げてる武家の奥様風美女にナンパされ、一緒に旅をすることに。
…で、ふたつのエピソードがどこかで重なるのかな?って思いきや、まったく重ならず、逆に新しい!という驚きの第6話なんだよ!
(ちなみに、奥様風美女を追いかけてくる女衒のあんちゃん、なんか見たことあるなーと思ってたら、若き日の小林稔侍さんだったよ!けっこう驚いたよ!)

【6話の与之助はここがカワイイ!ぜ。】

■与之助、おじさんをナンパする。
旅の休憩中、一座の太鼓を勝手に叩く知らないおじさんが出現。
「おいおい困るよ!」って、いのいちばんに駆けつけたくせにね、与之助ってば、ちょっと話しただけですっかり意気投合しちゃう。

無 防 備 か よ 。

で、「じゃあ、俺たちと一緒に旅しようよ!」っておじさんを誘い、「ね、ね、いいでしょ?」って元締(=長門裕之さん)に甘え、かくて、なにゆえかその知らないおじさんは、一座と一緒に行動することになるのであった。
…ていう、他のひとだったら「え?なんで?」とツッコまれそうな流れが、じつにじつに〈ありそう。〉な感じで展開するのは、これまで与之助が築きあげてきた〈ひとなつっこキャラ〉の真骨頂と言えよう。

だけどね、与之助くん、君がナンパしたそのおじさん、直さんや元締がさがしてる、例の、噂の、最兇最悪の!

《 盗 賊 の お か し ら お じ さ ん 》 だ か ら ね … ?

■ 与之助、水遊びをする。
旅の休憩中(休憩多いな。)、仲間たちと川に入りじゃぶじゃぶする与之助。
えっなにこのシーン、かわいい。
仲良しの小はんちゃん(※残念ながら、ちっとも恋はめばえていない。)と、てぬぐいの両端を持ってじゃぶじゃぶする与之助。
えっなにその遊び、かわいい。
てぬぐいに水をためてじゃぶじゃぶさせる遊び。意味はわかんないけど、楽しそう。…魚獲ってるの??? いや待って、そんなゆるい罠で獲られる魚の身にもなってよ、かわいそう!
とかなんとか言ってるうちに川辺では、元締がそろそろおじさんの正体をあやしみ出しているのだけれど、まったく〈うたがいごごろ〉を持ち合わせない与之助くんは、「おじさんもじゃぶじゃぶしようよ~!」って手招きするしまつ。
だからね、与之助くん、いっしょにじゃぶじゃぶしようとしてるそのおじさん、わっるい《盗賊のおかしら》なんだってば!

■ 与之助、お芝居ごっこをする。
元締が、さすが隠密ぽい勘のよさで、おじさんを呼び出し、正体をさぐろうとしている、
…ところにさぁ、ウッキウキの与之助があらわれて、
〈これから二人でお芝居をやるから、元締も見にきてね☆〉
みたいな、謎に満ちたことを言い放ち、おじさんを連れて行っちゃう。
ふつうなら叱られそうなところだけれど、そこは与之助くん、
 超 絶 カ ワ イ イ の で 、
ゆるされてしまうのだ。ていうか元締、ほんとに見にゆく。すごく愛されている感。
で、見にいった先では、与之助が一座のみんなを集めてお芝居やってるのだけど、
それがね、ええとね…
おじさんが女形(※ノーメイク)で、与之助くんが色男役の、軽く艶っぽいシーンなのですよ。

… ど う し て そ う な っ た ?

ツッコミどころは多々あれど、そのへんはさておき(おくんかい)
《尾藤イサオ in 大江戸人情芝居》!…的なセリフ回しが聞けた件について、6話の脚本書いた方には感謝しかないのです!
だってすごくいい! カッコイイ!!
尾藤ってばほんとに器用なの、なんでもできちゃう。
なんでもできちゃうだけでなく、何をやってもほんとに楽しそう。与之助も楽しそうだし、演じてる尾藤も、たぶん楽しそう。


そういう、〈楽しそう〉が重なって重なって、なのかな、
尾藤が演じる与之助っていう男の子(子?)は、とにかく、
〈生きてるの楽しい!〉
って全身で言ってるみたいなキャラクタで、
さらにゆえば、他の人たちもそうなんだろうな、みんな生きてるの楽しいんだろうな、って信じきっているフシすらある。

とはいえ、その〈楽しい!〉は、
子供みたいなまっさらな無邪気さではなくって、
芸事で身を立ててね、旅の一座で全国を流れ歩いて、世間の表も裏も見てきたはずの青年の、
(そしてこのあたりの設定が、どうしても尾藤イサオ本人のプロフィールと重なってかんじられちゃうのが与之助をだいすきな理由のひとつでもあるんだけど)

この世の中には、いい奴がいて、わるい奴もいて、いいことがあって、わるいこともあって、いい日があって、わるい日もあって、ってことをじゅうぶんに知ってる、上での、
ぜんぶまとめてひっくるめて、だいじょうぶ、俺は、
〈生きてるの、楽しいぜ!〉
なので。

■(なので、)
なんだかんだあって、《盗賊のおかしらおじさん》は、直さんたちに成敗されちゃうわけなんだけども、
与之助、落ち込んでるかな、と思いきや、

※ ぜ ん ぜ ん げ ん き 。

今度は自分が女形のセリフを練習してみたりして、女性陣のブーイングを浴びている。すごくげんき。

つまり、おもうんだけど、与之助の〈ひとなつっこさ〉も、〈生きてるの楽しい!〉も、基本的には、他人と連動していない。ものっすごくシビアでシニカルなものが根底にあっての、相手がどうであれ、状況がどうであれ、〈だいじょうぶ、俺は楽しい。〉なんだとおもう。
そういう生き方に、あこがれもするし、おんなじくらい、寂しい気もする。

でね、そんな与之助にも、今はきちんと繋がってる場所があって、それが直次郎だったり、元締だったり、小はんちゃんだったりするのだろうな、っていうこともおもう。
そういう、何かあったときに、自分も〈だいじょうぶ〉じゃなくなる人たちのことを、〈身内〉っていうのかも知れないな、っていうことも、おもう。

〈身内〉の存在は、人生をすこしだけややこしくするけれど、おなじくらいすこしだけ、寂しい感じを消してくれもする。

■(む。)
6話の感想のつもりが、なんかプチ与之助論みたくなった。
(需要ない、それぜったい需要ない。)
(いや需要とか考えて書いたことない。)
(じゃあいいか。)
(いいね。)

……。

え、みんな〈#与之助〉について語ってないの?
ほんとに? ほんとうに?
じゃあいったい、みんなnoteに何書いてるのかなあ…。

……。

礼。




(  ↓ 犬と猫の写真の )
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