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{読書感想短歌*26 } 馳星周『少年と犬』

誰を守るために生まれて何を知るために死ぬのか 獣は知る

darewo mamorutameni umarete naniwo sirutameni sinunoka kedamonowa siru

めっちゃ賢いワンコが、目的地(があるらしい)に向かうついでに、中継地点での仮の飼い主たちと交流するお話。すっごくいい。すっごくいいけれど、タイトルなどから〈犬が疲れた人間を癒やしてくれる?〉とかおもって読むと足元をすくわれるのでご注意。馳星周は、犬を描いても、しっかり馳星周なのだった。

※いろいろ考えすぎて、ものごとの優先順位まちがえがちなのって、人間だけじゃないですかね…? まずは命だろ!生き延びろよ!って、全生物からの総ツッコミが聞えそう、とおもうことがあります。

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