切り離せないジェンダーの話
前回の自己紹介記事を書いていて、あーー逃れられないなーーーと思いましたので、今回はもうちょっと己の深堀り部分など。
大部分が自分のための感情整理です。
女の子って面倒い
人生のどこを切り取っても、「女の子扱いは不当だ」と思っていた記憶に溢れている。
スカートを履いてるんだから足を開いて座らないの、と叱られ。
女子のくせに弁が立つからと、クラス中の男子から平然と暴言を吐かれ。
やりたかったクラブ活動に希望を出せば「女の子一人だけだよ?」とやんわりと変更を求められ。
あーーー、女の子ってめんどくせーーーーーってずっと思ってました。
王子様になりたかったし、おばあちゃんになりたかったし、男の子に間違えられた時は嬉しかった。
でも別に男の子になりたいとは思ったことはありませんでした。
ただ、一人の人間として対等な評価をずーーっと欲しがっています。今も。
憧れの「少女」たちと現実社会
私は昭和終わりの生まれで、少女漫画誌「なかよし」を愛読していました。
『美少女戦士セーラームーン』が、『魔法騎士レイアース』が連載していた頃の「なかよし」です。
同時に小説も大好きだったので、色々読んでいたと思います。
有名どころの童話から、推理ものをメインに、日本の作家も海外の作家も読みました。
名探偵カメラちゃんのシリーズとか、好きでした。童話のお姫様なら、親指姫が好きだったかな。
お話の主人公を務める女の子たちに、わくわくしたのを覚えています。
特にCLAMP作品の「自分の幸せのためなら、何でもやっちゃう女の子たち」が憧れでした。
でも現実世界の私には、彼女たちのように何でもやっちゃうことは許されませんでした。
単純に私の決断力がなかった部分も大きいですが、「やりたい」と言ったことを「女の子でしょ?」と止められることも多かった。
重い荷物を一人で運ぶことすら、「できない」と思われるのが悔しかった。
漫画の中で、小説の中で描かれた少女たちが、あくまで理想の少女だったのだなというのは、今振り返れば分かります。描いている大人たちの、希望を反映した少女たちですから。
でも、当時の私はただ、現実社会への怒りを溜め込んでいきました。
女の子ってもっと自由なもんじゃないの?
なんで男女の区切りで良い悪いの判断が変わるの?
私が女だからってあなたに何の関係があるの?
そうして、世間のいう「女の子」の姿であることが嫌になりました。
だからずーっと、パンツを履いてきました。
機能面でも、見た目の上でも、大好きなので、特に困ったことはありません。今後もきっと、好きな服はパンツだろうと思います。
(でも、スカートを履いてテンションの上がる自分もいるのを知っています。ロングスカートがふわっと広がるのが好きです。
そろそろ「女の子」と呼ばれることがなくなってきたので、今後はきっと好きなスカートにも出会えることでしょう。)
なりたい、なりたい
望んでいたのは、「女の子」からの脱却だったのだろうなーと思います。
王子様のように自分の意思で自分の足で冒険がしたかった。
かわいい格好をしても、間違っても男の目を気にしているなどと思われないおばあちゃんになりたかった。自分の楽しみのためだけに、装いたかった。
お話の中の少女たちへの憧れを、現実で叶えるなら。分かりやすく伝えるなら。王子様であり、おばあちゃんだったんだと思います。
今のコンセプトで言うなら「魔女」ですね。
現代社会の価値観にとらわれずに、自分のために生きている存在であると、知らしめたい。
そういう気持ちがずっと根底にあります。
自分のための"questioning"
じゃあ今の私のセクシュアリティってなんなんだ?という話を最後に。
円陣のツイッタープロフィールにも書いている「questioning」には、いくつかの意味があります。
ひとつ目は「知りたがり」という単語そのものの意味です。
何にでも興味を持ちがちで、色んな情報を仕入れられたらいいな~と思っているので、このアカウントのスタンスとして書いています。
ふたつ目は「考え続ける人」というイメージで使っています。
自問自答ファッションを知って、「私のテーマってなんだろう」と考えた時に浮かんだいくつかの単語のうちのひとつです。
自問自答ファッションにぴったり!と思っています。
最後は、LGBTQ+のQにあたる「Questioning」です。「私は自分のセクシュアリティをどう表現するか考え中です」という意味の言葉として書いています。
自分が女性の体を持っていることに違和感はありませんが、どちらかといえば諦めの気持ちが強いこと。社会的に女性が求められる役割に対して、強い反発があること。性的指向は変わる可能性もあること。
それらを総合して、まあこれから先もずっと考えていけばいっか、考えられる人でいたいなー!と思って表記しています。
小文字なのは、なんとなくその方が見た目がかわいいのと。
現代社会を生きる大多数の人は、性別によって課される社会的な役割について疑問や反論を持っているだろう、という希望からきています。別に私だけが特別反発している訳じゃないだろうから、大文字にして強い主張にしなくていいかな、という気持ちです。
三つ全部をぐるっと混ぜたら、円陣らしい"questioning"のできあがり。
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