着想・実現・継続
昔から記念日や誕生日を覚えるのが得意ではない。
覚える気がないわけではないし、覚えていることだってもちろんある。
それでも、大抵忘れてしまっている。
私が敬愛する友人は顧客の誕生日をしっかりと覚えており、誕生日には欠かさずメッセージを送っている。他人の誕生日をほとんど覚えていない私にも欠かさずメッセージとギフトを送ってくれる。
反省しきりである。
しかし、最近はSNSが友人知人の誕生日を教えてくれる。
便利な時代になった。
Educational Lounge2周年
そんな私であるが、この日が近づいてくると何故だか若干の緊張を覚える。
まだ2回目でしかないけれど。
2年前の11月8日。予備校講師たちによる学習情報Webメディア、Educational Loungeを立ち上げた。
続けることの難しさ
本日無事に2周年を迎えることができたEducational Loungeではあるが、実は閉鎖を考えていた時期もある。
意義を感じて立ち上げたものの、それは目に見えるものではない。
Webメディアとはいえ、運営コストもそれなりにかかる。
本業に加えて編集や運営などの作業を行うことになるため多忙になる。
運営上の課題点も多く、もう閉鎖した方が楽なのではないかと考えていた。
思えばこの数年、多くのWebページが立ち上がり、しばらくすると更新が止まり、そして何事もなかったかのように消えていく場面を目にしてきた。
側から見ればあの時期の我々もそう映っていたことだろう。
たかがWebページと言われるかもしれないが、それでも継続することは想像以上に難しいものである。
初めは勢いよくスタートを切ったものの、挫折をすることは珍しくない。
責められることではないのかもしれない。
私の運営するEducational Loungeも例外ではなかった。
立ち上げた際、これまでにない新たなコンセプトだという自負があった。
多くの予備校からどう見られるかも未知数な状況でスタートし、どれほどの需要があるかもわからない中でも運営してきた。
その後立ち上げられたWebサービスに我々の存在を認知されていながら、なき物として扱われることも一度ならずあったけれど、運営を続けてきた。
それでも、あの時期は「もう終わりにしよう」と思っていた。
転機
閉鎖はほぼ決定だと思っていた矢先、最近『14歳からの文章術』を出版された小池陽慈先生(https://note.com/gendaibun)と会食する機会があった。
その際、先生は授業やEducational Loungeのコンテンツについてのアドバイスとともに「絶対に潰しちゃダメだ」と力強く言ってくださった。
あの日こそ、私がEducational Loungeの意義を再確認し、再始動を決意した一日だった。
そこからは本格的に運営体制を見直し、多くのスタッフの協力も得ながら、なんとかここまで存続させることができた。
まだまだ改善点は多く存在するものの、徐々に整えていきたいと考えている。
Educational Loungeの今後
Educational Loungeは、「受験生たちの澪標に。」という運営理念のもと、多くの方のご協力を得ながら情報発信をし続けてきた。
早いものでもう2年。とはいえまだ2年。
Educational Loungeは、まだまだ発展途上である。
そして2年目となった今年、連載小説「像に溺れる」を公開した。
多様な生き方が混在するこの世の中において、進学という選択肢を選んだことに思いを馳せつつ、さまざまなことと向き合いながら目標へと歩みを進めていく受験生たちにとって役に立つ情報を発信していきたい。
この小説を皮切りに、今後もさまざまな観点から有益な情報を提供していけるよう邁進していく所存である。
思いつくこと<形にすること<継続すること
まだ何も成し遂げてはいないものの、Educational Loungeを運営している中で痛感したことがある。
それは、
何かを思いつくことは簡単なことではなく、形にすることはそれ以上に難しく、やり続けることはさらに難しい
ということだ。
当たり前のことなのかもしれない。
それでもやはり、この1年ずっと感じていたことではある。
美辞麗句を並べ立てる前に実行し、形にすること。
形にした後は継続すること。
紆余曲折を経た2年目を終えた今、3年目の目標はそんな当たり前のことに落ち着きそうである。
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