嫌なことがあった日は「輝きながら・・・」のPVを見て徳永英明を心配しよう
徳永英明の「輝きながら・・・」。優しく切ないメロディと徳永英明の澄んだ歌声が織りなす至極のバラード。言わずもがなの名曲である。
しかし、この曲の第2の魅力はPVにある(最近はMVという言い方が主流だが、ここはあえてPVと呼びたい)。この世には変なPV、数あれど、こんなにも情緒不安定なPVは他にないのではなかろうか。
まずは海が広がり、波を映し出す。
そこに曲のタイトル。
「KAGAYAKI NAGARA」
小学生ではじめてローマ字を習った時、そうか、この方法でアップルをAPPURUと書けば英語になるのか!と興奮したものだ。
そんな気持ちを思い出させてくれるオープニングタイトルから、
幽霊のような現れ方をする英明。カメラが引いていく。
てっきり浜辺に立っているのだろうと思っていたら、
びっちゃびちゃ。なぜそこに立つ。大丈夫か、英明。
さて、この曲は少女だった「君」との思い出を歌ったバラードである。というわけでPVにも少女が登場する。
少女との楽しい時間。
英明が歌い、少女は駆け回る。
キャッチボールをしたり。英明の投げ方にも注目だ。
しかし、そんな楽しい時間はBメロで一変する。
壊れかけの、いや、壊れた。壊れた英明。
BメロのDon't say good-byという歌詞のところで突然壊れる。
2番でも同じところで壊れる。
世界のナベアツは3と3の倍数でアホになり5の倍数で犬になるが、徳永英明はBメロで壊れる。
ああ、そんな道路に……。
ああ、砂の上に……。
ああ、波が……。
大丈夫か、英明……。
英明と少女の間に一体何があったのか。
具体的なことは一切わからないが、英明の心配をすることで自分の悩みが吹っ飛んでしまう。是非とも、このPVを嫌なことがあった日の常備薬として心の中に置いておいて欲しい。英明が優しい美声と身体を張った壊れ方であなたの悩みを忘れさせてくれることだろう。