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【Yahoo!広告】広告の効果測定を補完「ローカルストレージ利用」について


概要

  • 2023年3月20日、ヤフーはYahoo!マーケティングソリューションの中で、「ローカルストレージ利用」についての事例を紹介しました。

  • 「ローカルストレージ」とは、ブラウザーに存在するデータ保存領域・機能のことで、Cookie(クッキー)とは別領域です。ローカルストレージを活用することで、一部OSでのコンバージョン計測可能期間が7日まで延長されるため、広告効果改善には欠かせない効果計測の補完ができます。

  • 通信業種A社の検索広告の事例:ユーザーの検索傾向と広告実績をOS別で分析した結果、「検索者数」「検索回数」はiOSの割合がはるかに高いにもかかわらず、広告の各種実績はAndroidの割合が高いという反比例する結果になりました。これは、iOSのCVデータが欠損したことで、自動入札の機械学習に影響が生じ、iOSにおける広告配信やCV獲得における機会損失が起きたことを示唆しています(CV計測が正しく行われなかった可能性がうかがえます)。

  • この通信業種A社がローカルストレージを活用したところ、広告の各種実績はいずれもiOSの割合が大幅に伸び、「検索者数」「検索回数」と同等の割合に変化しました。つまり、iOSでの広告配信およびコンバージョンの機会損失を抑止できたと考えられます。

編集部の一言

  • 本技術を使うことにより、AppleデバイスのCV数を相対的に正しく計測出来、デバイスの最適化をより良く出来ます。これによって、機械学習も「iOSは効果が悪いから配信しない」といった的外れな学習・機会損失を防ぎやすくなります。

  • とりわけ影響が大きい事業としては、スマホ関連事業(関連アクセサリ、修理業者、買取業者等)だと想像できます。

  • 実装は比較的簡単に出来、大きなデメリットも無いに等しいと感じる為、iOSユーザもターゲットの事業は実施することを推奨します。

今週のトレンドミニ情報は以上です♪

【この記事の執筆者】

松尾 亮(まつお りょう) 
ネットイヤーグループ デジタル&フィジカルデザイン部 
パフォーマンスオプティマイゼーションチーム プロデューサー

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