「バンナム」という言葉の印象

 4月吉日、SideMのゲーム(サイスタ)の終了発表を見た。コメント欄は悲惨だった。心の置き所を失いかけたPはSNSで色々な意見を言っていた。
・事実かどうかわからない発言をする人
・なぜこうなったかを推察する人
・課金、売り上げから配信停止は仕方ないとあきらめる人
・スタッフを責める人
・会社側を責める人
・他ブランドのPを攻撃する人
・SideMブランドを初めから疑っていた人
様々な意見があった。
 私は初期Pであるが、偉そうな意見は言えない。この意見はどこへも行くことはない。
 正式な発表以外は信じるべきではないので、事実のみ理解しておくことにする。そして、私はスタッフは信じられる人たちだと感じている。「スタッフは」というのは、バンダイナムコは信じていないのか?ということになる。
 信じていた、が正しい。今は「信じたい」になっている。と、いうのも、今回に限ったことでは無いのだ。旧namco時代のスタッフインタビューや経営指針の本を読む次第では、100%信じられる会社であった。その後、バンダイと合併した時に、やや不安に感じた。しかし、まだ信じていた。namcoブランドが残っていたからである。
 しかし、段々とnamcoのブランドが縮小していく。テイルズスタジオの解散。スタッフの退社。プレイシティキャロットなどのゲームセンターの減少・・・。もちろん、時代の変化や、消費税の上昇なども影響はしているであろうが、どんどんとnamcoが消えていくに従って、信じる気持ちが減少していった。
 私の中で最後の一押しになったのは、バンダイナムコゲームスから、エンタテイメントに変化し、ロゴが変わった時だ。ああ、namcoはゲーム会社からエンタメ会社に変化してしまったのか、と感じた。これは、とても大きなことだったが、気が付いていない人が多かった。
 今までのnamcoはゲーム会社であった。そして、エンタメ業にも手を出していた。なので、多少お粗末でも、「まあ、本業は違うからな」と考えることができた。しかし、エンタメが主体であるならば、見る目も厳しくなる。現状たくさんのIPを保有しているが、それを使った事業を進めていきたいが故にエンタメに力を入れるのは理解できるが、モノづくりやゲームが二の次になるのであれば、それは私の好きなnamcoではないのだ。
 namcoは信じてた。バンダイナムコは信じたい。この不安や、もやもやを、数年後には吹き飛ばしてくれることを願う。もしも今の経営陣が、旧namcoの信念を否定するような考えであるのならば・・・。私はバンナムを信じられなくなってしまう。
 「バンナム」という言葉が、肯定的に使われる未来を信じたい。

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