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Eagles / Desperado (1973)

イーグルスのセカンド・アルバムは、前作のカントリー/ブルーグラス路線をバーニー・レドン主導により継続しつつ、一方でエレクトリック・ギターも導入してロックとの融合を果たした傑作。

西部開拓時代の実在のギャングをモチーフに、自らを「ならず者」になぞらえ、その栄枯盛衰のストーリーを通して孤独や寂寥感を描いていた本作は、序章や間奏、リプライズも含んだコンセプト・アルバムの形を取り、(概ね)一つのテーマに沿って映画のように展開される。

そして重要なのが、今作からドン・ヘンリー/グレン・フライのソングライティング共作による「双頭体制」が始まったことである。しかもバンド初期の名曲である"Tequila Sunrise"や"Desperado"をすでにこの時期に書けるほどの才能の開花が見られたことも意義深い。

前作から一転して裏方に回りがちになったバーニーとランディ・マイズナーも、その卓越した演奏技術やコーラス・ワークの美しさに磨きがかかり、バンド全体として次のステージに進んだ感がある。
と同時に創設期最大の功労者であるバーニーと袂を分かつ時も近づいている。



イーグルスの2作目。もう少しで50周年。
せっかく"Saturday Night"収録なので、土曜の夜に持ってきた。

若干コンセプトからずれた曲もあるけれど、全体的にソングライティングは冴えており、セカンド・アルバムとして非常に優れた作品だと思う。
曲の良さはもちろん、4人それぞれ声が良いよね。言うまでもなくデスペラードは泣けるし(聴きすぎると食傷気味になるのでたまに聴くのが良い。昔ドラマ版「華麗なる一族」で多用されてたな…)。
よくも悪くもドン&グレンのバンドとなっていく直前の、”民主的”イーグルスの終わりの凄みと儚さを捉えている作品。

聴いているとウイスキーを飲みたくなるし、つられてテキーラ・サンライズも飲みたくなる。

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