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Queen / Queen II (1974)

クイーンのセカンド・アルバムは、ブライアン・メイ主導(+ロジャー・テイラー1曲)のA面「サイド・ホワイト」と、全てフレディ・マーキュリー作のB面「サイド・ブラック」から構成される、ある種のコンセプト・アルバムで、本作を最高傑作に挙げるファンも多い。

パーソナルな感情を馴染みやすいメロディで綴るブライアンと、寓話的なストーリーを複雑な曲の展開で構築するフレディの対比的なスタイルが片面ずつに分かれているわけだが、ブライアンによる”ギター・オーケストレーション”と荘厳で美しく力強いコーラス・ワーク、フレディの自在に多彩に響き渡るシネマティックなヴォーカル・パフォーマンスといった、クイーンらしさは全開。

ハード・ロック調のサウンド、プログレ的な”構築力”、グラム風の煌びやかなヴィジュアルと、70年代前半のUKロックの”いいとこどり”をしたような節操の無さだが、その中心をクイーンだけの独自の美学が貫いているところが強みであり、最大の魅力。

前作を土台に、本作を基点に、彼らは世界的な存在へと更に飛躍する。




クイーンを象徴する有名なジャケット。しかし肝心のフレディの顔が見切れてます…。クイーンの最高傑作との呼び声高いセカンド。
たしかに彼らの音楽性の基盤がここでしっかりと確立されている。

今日は何だか気分が良くて、ここ数日掲載が滞っていたアルバムを3枚も取り上げてしまいました。

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